斑鳩

斑鳩
対応機種Arcade_AstrocityDCNintendo_GameCubeXbox360
ハードニンテンドーゲームキューブ
ジャンルシューティング
開発元トレジャー
発売元アタリジャパン
発売日2003年1月16日

撃て!避けろ!………当たれ!!
シューティングファンのコアな支持を得ているトレジャーの芸術的作品。

普通のシューティングとは一味も二味も違う作風でマニア人気の高い、トレジャーの名作。
制作スタッフはほんの数名だったらしいが、そうは思えないほど良く出来たゲームである。
重厚かつ悲壮感漂うストーリーと、美麗な色合いのグラフィック、荘厳な音楽がプレイヤーを幻想的な世界にいざなう。特に、白と黒を基調としたコントラストが美しいグラフィックと、展開と曲調がリンクした音楽は人気が高い。
筆者がこれまで見てきたシューティングの中では断トツの完成度を誇る。

斑鳩
斑鳩

アーケードで登場するや独特のシステムで人気を博し、シューターからのリスペクトが篤い。
上級者がやっていると「すごいなー」と羨望の眼差しを受けるのと、「この人の指先はどういう構造になってるんだ?」と奇異な目で見られるという二面性があった(ウソですスイマセン)。
それから、奈良県の斑鳩町とは全く関係が無いので注意してほしい。

プレイヤーは斑鳩という飛鉄塊を操作し、全5ステージを攻略する(2人同時プレイ可能)。
自機の操作は、8方向移動、ショット、属性チェンジ、力の開放で、パワーアップアイテムの類は一切無く、ステータスは最初から最後まで完全固定となっている。

スピードアップも無く、人によっては遅いと感じるかもしれないが、一般的なシューティングと違い、回避することが全てでは無いこのゲームにとって、それほど重要ではない。

斑鳩
難易度を選択可能(3段階)
斑鳩
チュートリアルあり

ショットは押しっ放しのフルオート連射と、単発のシングルショットを使い分ける。
単発で使う理由は後述するとして、重要なのは、このゲーム全体に設定された「属性」。

自機を含めて、登場する全てのキャラクターには「白」「黒」の属性が設定されており、これこそが、このゲームを象徴するシステムである。以降ではより詳しく説明しよう。

斑鳩
属性は終始つきまとう運命(さだめ)

チェンジボタンを押すと自機の属性が白→黒→白…と変わり、敵機にも白か黒の属性がある。
敵機は属性チェンジしないので心配無用。したら大変なことになる(笑)。

属性はショットにも適用され、白の時に撃てば白ショットで、黒い敵機が撃つ弾は黒、という具合。
重要なのはここからで、自機と敵機が逆属性の時に攻撃するとダメージが倍になる。
分かりやすく言うと、白ショットを白い敵に当てると通常ダメージだが、白ショットを黒い敵に当てるとダメージが倍になる、ということ。もちろん自機が黒の時はその逆。
硬い敵を倒す時は逆属性が基本だ。

斑鳩
大型の敵は硬いので逆属性で攻めよう

そして最も重要なのが、敵弾と自機が同属性の時は当たっても死なず、吸収出来るという点で、「シューティングは避けるもの」という常識を覆した斬新なシステムである。
属性さえ合っていれば、ビームだろうが極太レーザーだろうが全く平気で、それどころか吸収するという素敵システムだ。敵弾に当たりに行くのが病みつきになるぞ。

ただし、属性をチェンジすると一瞬だけ「無属性」になる瞬間があり、この時はどちらの属性弾に当たっても死んでしまう。その他、逆属性の弾に当たるとミスになるのと、敵機にぶつかると属性に関係無くミスとなる点にも注意したい。

斑鳩
属性さえ合えば恐るるに足らず

攻略に欠かせないアクションが「力の解放」で、ショットボタンとチェンジボタンを同時に押すことで強力なホーミングレーザーを発射する。
前項で説明した敵弾の吸収で「力の解放ゲージ」が溜まっていき、最大で12発分までストックされる。
発動した時点で溜まっていた分の弾が同時に発射され、自機に近い敵機からホーミングするのが特徴。
後者はボス戦やチェーンコンボの繋ぎに大きく関係するので必ず覚えておくこと。

前作『レイディアントシルバーガン』の血脈を受け継いでいるのがチェーンコンボシステムで、同属性の敵機を3機連続で破壊するとボーナス得点が加算されていく仕組みになっており、このゲームでスコアアタックをするのであればマスター必須。

黒・黒・黒→白・白・白→白・白・白→黒・黒・黒……という感じで、3機連続になっていればチェーンが繋がっていき、MAXで25600点もの大量得点をゲット可能。
MAX以降はチェーンが成立する度に25600点獲得し、連続で繋げればかなりのスコアが期待出来る。

場面によってはシングルショットで敵機をピンポイント破壊していくスキルも必要で、いかに途切れることなく繋げていけるかが腕の魅せどころだ。

斑鳩
斑鳩

このゲームの難しいところはまさにここ。
普通にクリアしようと思えば、実はそれほど難しく無いのだが、チェーンコンボのパターンを構築して極まったプレイをしようとすると、途端に鬼のような難易度に変貌する。

このゲームはランダム要素が一切無く、敵機の行動パターンは毎回同じなので、プレイヤーのパターン構築と、それを確実に実行するスキルが求められる。
このゲームがよく「パズルゲームだ」と表現されるのは、この辺に理由がある。

斑鳩
斑鳩

最後に某達人のプレイ動画を紹介。
達人のスーパープレイを見ると、全く無駄の無い動き、完璧なパターン、貪欲に敵弾を吸収しまくる稼ぎ、どれをとっても神の領域と言えるレベル。
とても同じ人間とは思えないその神技を見てしまうと出来る気がしなくなり、ゲーム自体やる気が無くなるという罠が潜んでいるが、筆者も頑張ってモノにしたい(笑)。

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斑鳩” に対して2件のコメントがあります。

  1. ペケペケ より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    新しい系ですね。(´∀`)
    ゲームキューブの中でも好きな方です。
    意外にゲームキューブは良いゲームが多いッス。
    もっと読みやすいタイトルだったら(笑)売り上げも伸びたかも知れないのに…。
    ヘタレゲーマーは私は程よい難易度で程よくプレイするのが楽しかったです。

  2. Bullcat より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは。ペケペケさん。
    ゲームキューブの柔らかいというか、優しい色使いが好きですね。地味に良作が多いハードであります。
    斑鳩(いかるが)は確かに読みにくいかも(´∀`)

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