イース
対応機種 | |
ハード | ファミリーコンピュータ |
ジャンル | アクションRPG |
開発元 | アドバンスコミュニケーション |
発売元 | ビクター音楽産業 |
発売日 | 1988年8月26日 |
壮大な冒険に心躍らせたものです。
アドル・クリスティンの記念すべき初登場作品。イースとは一体何なのか!?
PCの世界に颯爽と現れ、たちまちパソゲーマー達を虜にしてしまった日本ファルコムの代表作。絶大な人気を誇るゲームがファミコン界に登場するのは必然と言えた。移植はビクターが担当したが、ファミコンに上手くマッチするようデフォルメされ、中々良いデキだったと思う。よく練られた世界観に遊びやすいゲームシステム、神懸かり的な完成度を誇る音楽、最先端を行くアニメーション等の魅力が満載、メディアミックスも盛んに行われていたイースシリーズは多くのゲーマーに愛されたゲームである。筆者もアドル・クリスティンになりきって遊んだものだった。ヒロインが多いのも人気の一つで、有り得ないくらいアドルがモテる(笑)。
主人公アドルは赤毛の冒険家。16歳で山村を飛び出し、世界中を旅することになる。晩年には百余冊にも及ぶ冒険記を記したとされ、本作は壮大な冒険のごく一部である。伝説の理想郷「イース」の謎に迫る冒険の序章がこの1作目という訳だ。
ゲームはエステリアの地、ミネアの街からスタート。最初は丸腰なので武具を買い揃える必要があるが、まずは取引所に行ってサファイアの指環を購入しよう。そして、酒場で飲んでいるある男に渡すと、その男が探していた指環だということが分かり、お礼として1500G貰える。それから武具を買うようにすると楽だ。
町の片隅にある占い屋に行くと、サラから剣士と見込まれ依頼事をされる。世界中にある6冊の「イースの本」を探し出し、この世界を救ってほしいという話を聞かされ、ここからアドルの本格的な冒険が始まる。
ゲームシステムはトップビューのアクション戦闘。敵を攻撃する時は特別な操作は必要無く、体当たりすればOK。ただ、真正面からぶつかるとこちらもダメージを受けてしまうので、少し工夫する必要がある。有名なテクニック「半キャラずらし」である。敵と少し軸をずらしてアタックすればほぼノーダメージで倒せるので、戦闘は基本ずらしでいこう。ただし、弱いザコなら正面から当たっても勝てるので、ずらす必要は無い。
受けたダメージは、静止していれば回復していく。大体、1秒間にHP1が回復するくらい。町の病院でも回復できるが、あまり金が無い序盤では自然回復に頼ることになるだろう。ダンジョンの中では回復しないので注意しよう。
全般的にレベルが上がりやすく、割とサクサク進むのでアクションが苦手な人でも無問題だが、敵が少しでも強いと感じたらそれ以上進むのは止めて、レベル上げに専念しよう。町の武具も最高ランクのものまで買い揃え、丁寧に攻めていけば必ずクリアできるので、焦らずじっくりと遊ぼう。
1作目では呪われた地・エステリアが舞台であるが、ダームの塔を攻略後は、女神の力でアドルが天空へ飛翔し、イースの国に舞台を移す。なんとイースの国は天空に浮かぶ大陸だったのだ。
そこからは『イース II』の物語になり、それまで謎だった多くのものが解明できるようになっている。1作目の段階では物語本筋の大部分が謎のままで、続編で明かされるという展開はかなりのファンをヤキモキさせた。そして、IIで満を持して登場するヒロイン・リリアの存在が物語を更に盛り上げる。未だに色褪せない魅力が詰まっている本シリーズは、今やってもワクワクさせてくれる名作だ。