邪聖剣ネクロマンサー
対応機種 | |
ハード | PCエンジン |
ジャンル | RPG |
発売元 | ハドソン |
発売日 | 1988年1月22日 |
夜中に一人でやらないで下さい…。
PCエンジン初のRPG。目を見張るグラフィックに仰天した。
美麗なグラフィックに動きまくる敵キャラクター、豊富なBGMに効果音と、ファミコンでは味わえなかった感動がここにある。ザクとは違うのだよ、ザクとは!!と言わんばかりのPCエンジンパワーに圧倒されたものでした。
今でもコアなファンがいると噂のネクロマンサー。全編を通じて漂う暗い雰囲気に、臓器を連想させる気色悪い敵キャラ等、割とホラー色を打ち出したゲームだった。当時のテレビCMで「夜中にやるな」と言っていたのが懐かしい。
かつて、かみのせかいと、あくまのせかいがありました。
ストーリー(原文のまま)
かみとあくまは、つねにたたかいつづけ、そのいくさのほのおは、なんぜんねんものあいだ
きえることが、ありませんでした。
かみは、やがてあくまのように、たたかうための、ぶきをつくりました。
それが、じゃせいけんネクロマンサー…。
ぶきをもったかみは、あくまとの、たたかいにしょうりをおさめ、かみのせかいと、あくまのせかいをつくりました。
そして、じぶんたちのせかいを「てんかい」、あくまのせかいを「まくうかい」となづけました。
そのあいだにあるのが、「ちじょうかい」。
いま、あなたがたがすんでいる、せかいです。
タイトル画面の気色悪い顔が淡々と語るストーリーはこんな感じ。要するに、神々の戦いに人間が巻き込まれるという話である。地上界イシュメリアを舞台に、ネクロマンサーを巡る戦いが始まる。
主人公は名も無き勇者。ランダメリアの亡き王の願いにより召還されるところからスタート。ランダメリアの執政官に会い、5人の精鋭の中から2人を仲間として選ぶのだが、一度選ぶと二度と変更できないのでよく考えて選ぼう。
名前 | 特徴 |
ライム | 攻撃魔法全般を使いこなす女魔術師。格闘は苦手 |
カオス | 回復・防御・補助系魔法のスペシャリスト。足が遅い |
バロン | 魔法は全く使えないが、攻撃力・体力が非常に高い。足が遅い |
マイスト | 格闘・魔法の両方をこなす万能戦士。少し非力だが、足が速い |
ロミナ | 特徴がない女戦士。最初はお荷物だが、終盤で急成長する大器晩成型 |
どいつもこいつも個性が強く、選んだ仲間によってはその後の難易度に影響を与える。一般的にバランスが良いとされているのはライム・カオス組らしいが、当時の筆者のパーティーはマイスト・ロミナ組だった。誰を選んでもクリアできるのでお好みで。
敵は総じて強めで、しかも不気味な風貌が多い。モンスターというよりクリーチャーという感じ。倒すと血が吹き出るので、血に弱い人は心の準備が必要。敵が強すぎて先に進めない場合は素直にレベル上げをしよう。ゴリ押しでは無理です。
このゲームの戦闘システムはかなり個性的。基本はドラクエタイプだが、素早さが高いと一人で複数回攻撃できるのが特徴。特にマイストだと2~3回攻撃は当たり前で、低い攻撃力を手数で補える。素早さは回避、逃げやすさにも影響を与える重要なパラメータなので、仲間を選ぶ際の判断基準の一つと言える。また、素早さが低いと攻撃が空振ることが多く、特にバロンだと中々当たらずに苦戦を強いられることがある。
敵から逃げる場合、3人一緒に逃げるのではなく、一人ずつ個別に逃げる仕様になっているので、素早いキャラが先に戦線離脱して、足が遅くて逃げ遅れたキャラが袋叩きに遭うことが割とよくある。更に驚くべきは、あまりに敵との戦力差があり過ぎた場合だと、なんと恐れを成した仲間が勝手に逃げ出すことがあるというダメポイントがある。ボス戦等の大事な局面で逃げられると脱力必至なので、レベルはしっかりと上げておくことをオススメする。
魔法は自然に覚えるのではなく、店で買って入手する。道具扱いなので、仲間同士で共有できるメリットがあり、MPが尽きたら仲間に魔法書を渡して使ってもらうことも可能。注意したいのは魔法を使う時、使いたい魔法を選ぶと、その魔法を使うか、渡すか、捨てるかの選択を迫られる点。魔法を選んだ後は誰に使うか?という流れになるのが一般的なので、それに慣れてしまっていると誤って魔法書を捨ててしまうことがある。気を付けよう。
ゲームを中断する時も油断してはいけない。PCエンジン本体にはバックアップ機能が無く、ソフトもHu-cardというカード式でバッテリーバックアップも搭載していないので、セーブする場合は必然的にパスワードになるが、本作のパスワードは文字数が多い上に、ひらがな・カタカナ・アルファベットが混在する手強い部類に入る。そのため、書き留めたパスワードの字が汚いと判別が難しくなり、最悪、再起不能に陥ることも有り得る。お陰で字が綺麗になったとまではいかないにしても、書き取りの勉強にはなったのではないかと今でも思う。
敵が強めのバランスなのは先述したが、ゲーム終盤でネクロマンサーを手に入れれば鬼に金棒。ザコが本当のザコと化す程の破壊力を秘め、攻撃力はなんと500もある。最後の敵とその配下(四天王)との戦いではネクロマンサーが無いと全く歯が立たず、まともに戦えるのは主人公とバロンくらいになる。本当に厳しい戦いになるが、最後まで諦めない気持ちが大事である。
エンディングを迎え、主人公はネクロマンサーを地中深く埋めて封印する。しかし平和な世界を取り戻したのも束の間、何者かが何かを掘り起こす音が鳴り響くシーンでジ・エンドとなる。
いかにも続編を匂わせる演出に期待し、20数年待ち続けたが一向に続編が出ない本作。いつか出ると夢見てここまで来たが、地道にハドソンに要望するしかないのか…。
【加筆修正】2017/09/13 対応ハードにプレイステーション3(ゲームアーカイブス)を追加
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ネクロマンサーは手がすべって 持ち物を捨ててしまっても、「さがす」コマンドを使えばまた発見できるのではなかったですかね?
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ゲーム歴30年の廃人さん江
こんにちは!凄いネーミングですね( *´艸`)
そうですね、道具を捨ててしまっても、即座に「さがす」で回収できます。
うっかり捨ててしまっても慌てず「さがす」で無問題!
……でもその場から動いてしまうと二度と見つからなかった気が……((+_+))
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私がガラケーを持っていた頃、ゲームアプリで「続編」があり、ストーリーは「ネクロマンサー」が掘り返されて、二つに分けられていました。
「邪剣」と「聖剣」の二つに分かれていて、敵ボスを倒す時に選ばないと攻略出来ないです。
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こんにちは!WildCatです。
続編を待ち続けて数十年……まさかの携帯アプリで復活ですか!それは知らなかったですね。
しかもやっぱりというか、掘り返されてしまうんですね(´・ω・`)
調べてみようと思います。情報ありがとうございました!