イース IV The Dawn of Ys
対応機種 | |
ハード | PCエンジン SUPER CD-ROM2 |
ジャンル | アクションRPG |
発売元 | ハドソン |
発売日 | 1993年12月22日 |
JDK音楽の熱さは不変!
日本ファルコム原作の人気アクションRPGが再びPCエンジンで登場。
前作『イースI・II Ancient Ys Vanished』でダームを倒し、黒真珠の破壊に成功したアドル・クリスティン。イースの国とエステリアを救い英雄となったアドルは、冒険で知り合った盗賊ドギと共に新たな旅に出る。
あれから二年。
義賊の頭領でドギの親分だったゴーバンが、ミネアで取引所を開業したという噂を聞きつけた二人は、久し振りにエステリアの地に足を踏み入れる。ミネアの街では懐かしい面々に出迎えられ、アドル達は酒場で楽しい時間を過ごす。
ところが……。
占い師サラから不吉な話を聞き、新たな地への冒険を依頼されたアドルは、酔って眠り込むゴーバンとドギに気づかれぬよう取引所を後にし、早朝の街から姿を消してしまう…。
今回の冒険の舞台は、緑深き樹海の奥にある辺境の地、セルセタ地方。
前作から二年後という設定で、かつて古代文明を築いた有翼人と、樹海に眠る古代都市の伝説を背景に、闇の一族という新たな敵との戦い、そしてイース建国の謎に迫る冒険譚である。
イースシリーズ4作目にあたる本作『The Dawn of Ys』は、日本ファルコム原案を基にハドソンが開発したもので、他にも、同時期にトンキンハウスが開発・リリースした『MASK OF THE SUN』(SFC)がある。よくどちらが正式なシリーズ続編なのかがファンの間で議論される事があるが、正直ファルコムの人間でないと分からないものがある。
ゲームの出来を見ると、SUPER CD-ROM2で制作された本作の完成度は、グラフィック・音楽・演出全ての面でSFC版の上を行く。CD-ROM2お得意のビジュアルシーン(死語?)と豪華声優の熱演がゲームを盛り上げ、更に洗練されたシステムと難易度で従来のファンのみならずライトユーザーにも親しまれた。
本作 IV は、 I と II の続編という位置づけであるため、オリジナルキャラだけでなく前作のキャラも多数登場する。もちろん本作から始めても問題ないが、前作を知らないとアドルとの関係が分かりにくく、しかも中盤では懐かしいエステリアの草原やダームの塔まで再登場するので、出来れば前作もプレイしておくことをお勧めしたい。
ちなみに『イース III Wanderers from Ys』も II の後の物語だが、こちらはフェルガナ地方を舞台としたアナザーストーリー的作品である。
ゲームの中身は前作 I ・ II を踏襲しており、体当たりによる攻撃や、立ち止まっていると体力が回復するシステム等もほぼ同じ。登場人物からの依頼(クエスト)をこなしながら徐々に物語の核心に迫っていく展開もこれまで通りで、謎解きも比較的簡単なものが多く全体的にマイルドな難易度。
レベルをきちんと上げて少しずつ進行すれば問題なくゲームが進むバランスだ。
メディアがSUPER CD-ROM2になったことによりグラフィックの美しさが向上しているが、特筆すべきは、キャラクターの動きのパターンが細かくなっていたり、キャラがアップで喋る場面では話の内容に応じて表情が変化する等、より演出面がパワーアップしている点。
また、ゲーム中盤でアドルが魔物に変身する場面では、人間時と魔物時で話し相手の反応が異なったり、音声付セリフもご丁寧にそれぞれのパターンが用意されているところも良く出来ている。
現代のゲームなら全て当たり前のことかもしれないが、ハード性能に制約があった当時のゲーム事情では、こういった微妙なところでもユーザーは敏感に評価していたものである。
アクション面においては、シリーズを通してお馴染みとなっている"半キャラずらし"攻撃が有効であることにも変わりはない。ただ、前作に比べると判定がユルくなったか、真正面から敵に突っ込んでもダメージを受けずに倒せてしまうことが多い。なのでそれほど半キャラずらしに固執しなくてもある程度は大丈夫な感じだが、もちろん強い敵に正面から当たるのは危険なので、基本は半キャラずらしで戦うことを意識しよう。
アドルが斜めに歩けるようになったのもポイントで、足の速さも二段階で調節可能。ちょっとしたことではあるが、こういう細かな改良点が嬉しい。
物語の展開はというと、有翼人が築いた古代文明エルディーンの歴史を語る三人の賢者に会うことと、かつてセルセタを殺戮王アレムの圧政から救った英雄レファンスとその五忠臣に会うのが当面の目的で、五忠臣から授かる魔法を駆使して冒険を進めるところは、前作で6冊のイースの本を集める展開に似ている。
次に何をすべきかが明確で、ストーリー進行は完全に固定であり、あるクエストを解決すると即座に次のクエストが発生するという、都合良く展開していくスタイルは時に「一本道」と揶揄されることもある。何らストレスなく進行するのは良いことだが、もっとシビアな謎解きやアクション性を希望するユーザーにとっては物足りないかもしれない。
しかしライトユーザー層に配慮したゲーム設計と言えなくもなく、誰でもクリア出来る安定感がある。さすがに4作目ともなると完成度が高まっており、細かいところがよく出来ている印象だ。
装備・アイテム類は前作同様、武器と防具を選択して装備し、 II では無かった指環が復活。攻撃力や防御力のアップといった恩恵を有効活用し、状況に応じて使い分けよう。
アイテムは装備した状態でRUNボタンを押すことで使用。ボタン数が少ないPCエンジン独特の操作法に慣れておかないと、特定の場所でアイテムを使う際に詰まってしまうので注意したい。
これらの操作は II ボタンのコマンドで実行するが、ボス戦の時だけはコマンド展開不可で、装備とアイテムの変更が出来ない。しかしボス戦では死んでもバトル直前からやり直せるので心配無用。有効と思われる指環・魔法・アイテムを換装して再挑戦し、それでも勝てない場合はレベル不足を疑って素直に出直した方がよい。それと、2つの攻撃魔法ファイアー・フリーズは溜め撃ちが可能なので覚えておこう。
敵を倒した時に経験値が10~20位出るなら、しばらくその場所に留まってレベリングするとよい。
敵が出る場所を発見したら、その場所をスクロールアウトさせれば無限に敵が出るので、何度も往復して倒せば効率良く経験値が稼げる。しばらくレベル上げをして同じ敵が経験値を1~2位しか出さなくなったら次のエリアに進む、といった感じで進行するのが目安だ。
レベル上げにしろダンジョン攻略にしろ、留意しておきたいのは「体力が回復するエリアか否か」という点。大量の経験値を出す敵が居て、且つ体力が回復するエリアなら多少強引に戦っても受けたダメージはすぐに回復させられるので問題ないが、体力が回復しないエリアの場合は慎重に進む必要があり、ダメージが蓄積したら無理せず回復可能エリアまで戻ることが重要。ただし後半ではどこでも回復可能となる指環が手に入るのでかなり楽になる。
普段はパワーリングでガンガン攻めて、受けるダメージが大きい場合はシールドリングで防御力を上げるのがお勧め。素早い敵が多くて戦いにくい時はタイマーリングで対処しよう。
ところで、イースといえば毎回違うヒロインが登場し、なぜかアドルがモテモテなのが特徴(笑)。
しかも今回はカーナとリーザの二人に加え、シリーズを通してのヒロインであるリリアは勿論、イースの女神フィーナとレアまで登場する。
ただしヒロインが複数いるからといって、好感度によって反応が変わるとかイマドキのシステムはなく、いつものようにアドルの態度も素っ気ないので、狙ったヒロインを落とすとかそういうのが好きな御仁には物足りないことでしょう。
(;´∀`)
III に続いて、今回またしても置いてけぼりを喰ったリリア嬢の春はいつやって来るのか…。
グラフィックはあまり古臭さを感じさせず、今でも通用するレベルの美しさ。それでいてテンポが良く難易度もほどほど、良質なアクションRPGとして上手くまとまっている印象の本作。
現在はPSPかPS3のゲームアーカイブスでプレイすることも可能だが、レトロゲーマーとしてはオリジナルのPCエンジン版をお勧めしたい。そして本作若しくはイースシリーズに興味を持たれた方は、PlayStationVitaの完全新作にして日本ファルコム制作の『イース セルセタの樹海』も近日登場予定なので要チェックだ。
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私の大好きなイースではないですか!
しかし、4はSFC版しかやったことが無く、しかもストーリーはさっぱり忘れてしまいました(・_・;
個人的には3以降のイースはちょっと余計だったかなぁなんても思っていたり・・・
(だって、1&2で、「イース」の物語は完結してるもん…ってのが理由で(・_・;)
しかし、さすがCD-ROMですね。
PCエンジンは高価でしたが、それに見合うクオリティはあったように思えます。
しかし・・・私はSFCしか持ってなかったので、あまり思い出補正がかからず、いまだ所有していないのですが・・・(・_・;
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こんにちは、まふゆさん。
確かにイース国にまつわる物語はIとIIで完結し、それ以外はほとんど別の話ですね。
イースという冠があるだけかもしれませんね。
一応このIVはイースが建国された謎が明らかになる内容で、I・IIの続編という位置づけみたいです。
(SFC版とのかねあいはよく分かりませんが・・・・)
PCエンジンCD-ROM2は当時超高価で、貧乏だった私は買うのに苦労しました。
イースI・IIをやりたいがために金を貯め、ようやく買えた時の嬉しさは今でも覚えています。
CD-ROM2ゲームは今でも十分遊べるクオリティだと思いますね。
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Wildcatさん今晩は
私も昨日クリアしましたよ、レベル上げが大変でした。意外と半キャラずらしを
使用とすると敵のほうがづれてきてダメージをもらったりしました
キャラデザインは気に入ってませんけどファルコムさんのサウンドが耳に残りますね
登場キャラも多くて楽しかったです。
今日少しSFC版のⅤをプレイしてみましたがグラフィックの綺麗さにビックリしました
そして移動中にジャンプが出来たのでどうやら戦闘は体当たりではなさそうですね
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クリアおめでとうございます(゜▽゜)
やはりJDKバンドは耳に残りやすいです。ゲームミュージックっていいもんですね。
イースVはシステムがかなり変わっていて、殆ど別物みたいなゲームになっているようですね。
ジャンプが出来たり攻撃と防御も専用アクションがあるようで、これまでのイメージとは違います。
やった事がないので時間をみつけて挑みたいところですが、なかなか・・・・(´д`)