マニアックプロレス 明日への闘い
対応機種 | |
ハード | PCエンジン |
ジャンル | スポーツ |
発売元 | ハドソン |
発売日 | 1990年4月27日 |
暑苦しさ200%!!
実況の熱いセリフと連打が命。
真の格闘家を目指せ!
幼い頃に両親を亡くし、孤児だった主人公はプロレスに憧れ、多くのライバル達と切磋琢磨しながら真の格闘家を目指すというスポ魂全開のストーリーと、古舘伊知郎風の実況が楽しいコマンド選択型プロレスゲーム。
このゲームではテクニカルな要素は一切無く、必要なのは連打と気合である。
プレイヤーがするのはリング上のレスラーの移動とコマンド選択だけで、後はパラメータと運により技の成功率が変わる仕組みだ。基本的に相手レスラーに近づいて行き、コマンドが出たら好きな技を選んでいこう。
コマンド | 技名 |
キック | ローキック、ハイキック、後ろ廻し蹴り、ドロップキック、ニールキック |
絞める | スリーパーホールド、脇固め、チキンウィングフェイスロック等 |
投げる | ボディスラム、ブルドッキングヘッドロック、パイルドライバー、フロントスープレックス等 |
アタック | ナックル、ラリアット、フライングボディプレス(ダウン中のみ)等 |
フォール | フォールする(相手がダウン中のみ選択可能) |
離れる | 何もしない |
コマンド | 技名 |
返し技 | 返し技を出すが、成功率が極めて低い。相手の技によって選べる技が異なる |
ふりほどく | 相手の技をふりほどく、又はかわす |
※各コマンドに怒りを上乗せ可能。演出がより派手になる
絞め技を掛けた時と返す時は連打が必要だが、ズル防止のためか連射装置付コントローラの連射機能は受け付けない。
こうした仕様からは「レスラーなら連射装置なんぞに頼るんじゃねぇ!!」という制作者の熱いメッセージが伝わってきそうだ。ゲーム後半になると鬼のような連打が必要になり、真夏に閉め切った部屋の中でやると大量の汗をかいてダイエット効果が期待できる(ウソ)。
普通の握り方で連射すると腱鞘炎になる危険性があるので要注意。
人差し指の先っちょで連打する某名人スタイルがやり易くてお勧め。
パラメータは、ARM(腕)、BDY(胴)、LEG(脚)、SPD(速さ)の4種類があり、それぞれに対応したトレーニングメニューを実施するか、試合終了後に増加。一定数になると新技を修得し、次の試合で使えるようになる。パラメータは試合に負けても増加するので、たとえ相手が強くて勝てなくても、繰り返し何度も試合していれば、いずれは勝てるようになる。
注目してほしいのは、何と言っても暑苦しい実況と派手な演出。
今時のリングアナでも言わないようなセリフを叫びながら、これでもかというほど派手な技のアニメーションが炸裂し、リングの上では大変なことが起こっている模様(笑)。
それでいて主人公と他キャラが大真面目にドラマを演じているところがポイント。ストーリーはスポ魂にありがちな内容だが、一度は見てほしいぞ。
演出や効果音は荒削りな印象を受けるものの、熱さは十分に伝わって来るものがある。
後は技のチョイスと試合運びを自分で工夫してプロレスらしい闘いができれば楽しめるゲームだ。
クリアするだけなら大技をひたすら繰り返せば楽だが、できれば序盤は小技で組み立てて、最後に怒りを込めた大技で〆れば盛り上がる…と思う。(;´∀`)