リンクの冒険
対応機種 | |
ハード | ファミリーコンピュータ ディスクシステム |
ジャンル | アクションRPG |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 1987年1月14日 |
所ジョージのCMが印象的でした。
前作『ゼルダの伝説』の続編であり、新しい試みが数多く導入されていた意欲作。
6歳だったリンクも青年になり、頭身が増えた姿で登場。前作に比べ、よりアクション性が高まって帰ってきた。ガノン一味に奪われたトライフォースを取り戻し、永遠の眠りについてしまったゼルダ姫を救い出すのが目的。
前作との大きな違いは、戦闘シーンがサイドビューになった点。トップビューのマップ画面を移動中に出現する敵キャラクターのグラフィックに触れると、戦闘専用の横スクロール画面に切り替わるという、いわゆるシンボルエンカウント方式を採用している。ジャンプ、攻撃、シールドによる防御を上手く使いこなして冒険を進めよう。
もう一つ大きな特徴として、リンクが魔法を使えるようになったことが挙げられる。ハイラル各地にいる魔法使いや長老達から教わると使えるようになるので、全ての魔法を習得しよう。冒険が楽になるだけでなく、ゲームを進める上で必須となる。
本作ではレベルの概念があり、一定の経験値が溜まるとレベルアップし、攻撃力、魔法力、生命力のいずれかを任意で最大8ランクまで上げられる。注意したいのは、3つの要素を全て上げないとレベルが上がらないことだ。
具体的には、攻撃力2、魔法力2、生命力2の状態にして初めてレベル2になれる、ということである。死んでコンティニューしたり、セーブしたところからやり直す時は、レベルが最低ラインの状態になる点も注意。例えば、攻撃力3、魔法力3、生命力2の状態でセーブし、再開すると全て2の状態でスタートする。各要素は均等に上げた方が懸命だろう。
体力と魔法力の最大値を上げるには、お馴染みのハートの器、魔法の器をゲットする必要があり、これらはフィールド上の隠し洞窟等に巧妙に隠されていることが多い。探し出すのもゼルダならではの楽しさがある。ハイラル各地には、前作には無かった「町」があり、町人から様々な情報を聞き出すことができる。冒険を進める上でのヒントが聞けるのでメモを取っていこう。
長老に会って魔法を授かるには、ちょっとした依頼事をクリアする必要があるが、それほど困難ではないので安心。本作の謎解き全般はややマイルドな感じになっている。
ハイラル各地には6つの神殿があり、全て攻略する必要がある。守護神と呼ばれるボスを倒し、リンクがはじめから持っている6つのクリスタルをそれぞれの神殿に納めるのだ。この守護神達との戦闘は、そこに至るまでに習得した魔法や技を駆使しないと攻略できないようになっており、この辺のバランス感覚には任天堂らしさが感じられる。また、神殿には必ず「宝物」が1つ隠されており、手に入れないとゲームが進行しなくなる。必ず探し出してゲットするように。
前作『ゼルダの伝説』がメガヒットしたこともあり、続編である本作にも当然ユーザーの期待が寄せられたが、実際にはあまり好評ではなかったような記憶がある。大きく様変わりしたゲームシステムが受け入れられなかったのかもしれないが、個人的には大ハマリでした。なんといってもリンクのアクションが格好良く進化した点や、前作から変わらぬ謎解きの楽しさは今やっても面白い!
【加筆修正】2017/09/14 対応ハードにニンテンドーゲームキューブを追加