ファザナドゥ

対応機種
ハード	ファミリーコンピュータ
ジャンル	アクションRPG
発売元	ハドソン
発売日	1987年11月16日

買わなきゃハドソン!!（死語）
大好評(笑)のマル超シリーズ第二弾。
アクション性が強いRPG。

世界樹と呼ばれる巨大な樹木が冒険の舞台で、そこにはエルフ族とドワーフ族が暮らしていた。
ある日、世界樹に謎の隕石が落ちた時からドワーフ族の様子が一変。麓のエルフの国を襲撃し始める。
事態を収束しようとしたエルフの王様は多くの若者を送ったが、誰一人帰っては来なかった。
そんなエルフの国の窮状を救うべく、王様は最後の希望を託したある一人の若者を召還する…。

パソコン版ザナドゥシリーズの名を冠しているが、本作は殆ど別物と言っていい作品になっている。
剣や魔法、アイテムを駆使して、広大な迷路になっている世界樹を冒険するゲームである。
マル超シリーズ第2弾としてデビューした本作は、難易度は高くも低くも無く平均的、ほぼ一本道で進行するので、アクションが苦手な人や初心者でも問題無く遊べるぞ。

ゲームが始まったらまず最初に王様に謁見し、お金を受け取ったら町で装備を調達しよう。
武具を装備するには、セレクトボタンで出るメニューで行うが、建物の中では装備出来ないので注意。
買った武具をその場で装備しようとすると困惑しがちだ。
アイテムの使用は、選択状態にして十字キー＋Bボタン。全部で8個まで所持出来る。

主人公のアクションはジャンプと攻撃、それに魔法がある。
動きは少しクセがあり、静止状態から移動し始めて最高速度に達するまでに少し時間が掛かる。
そのため、幅の広い穴を飛び越える場合は、しっかりと助走をつける必要がある。

Bボタンを押せば剣による突き攻撃を繰り出す。
主人公はしゃがむことが出来ないため、背の低い敵に当たらないというダメポイントがある。この場合は段差を利用するか、魔法で対処しよう。魔法は＋Bボタンで発動するが、魔法を装備しておかないと使えないので注意。

敵を倒すとお金かパンのどちらかが出現し、どちらが出るかは敵によって決まっている。
そのため、同じ場所を何度も行き来してパンを出す敵を倒し続ければ、お金をかけずに回復が可能。
お金が少ない序盤では有効なテクニックだ。
懐に余裕が出てきたら、町の病院で治療するか、肉屋で乾燥肉を買おう。
病院は治療費が高額なので、乾燥肉の方がオススメ。

このゲームには経験値が存在し、一定値を超えた状態で教会に行くと、神父から称号を授かることが出来る。最初は「ノービス」から始まり、色々な称号を経て、最終的には「ロード」になる。
称号を得てもパラメータには一切影響が無く、ゲームの進行上、獲得しなくても支障は無い。
とはいえ、ゲームを中断する時は神父からパスワードを聞く必要があるので、別に意識せずとも称号は自然に上がっていく。

ゲームの進行はほぼ一本道なので、迷うことはあまり無いだろう。
ボスが居る塔や館の内部はちょっとした迷路になっているものの、そんなに複雑じゃないので、根気よく攻めていけばクリア出来るバランス。先に進めなくなった場合は、装備やアイテムを充実させて再挑戦しよう。

グラフィックは今見ると少々荒いが、やっていた当時は結構綺麗に見えたものだった。
武具を装備をすると外見がちゃんと変わるし、人と会話すると顔グラフィックが表示される上、台詞の文字は漢字混じりで非常にデカく、読み易い。
細かな部分が丁寧に作られている感じで、筆者の中で今なお高い完成度を持つゲームとの印象がある。
ストーリーも王道的で楽しませてくれるが、最後の敵を倒した後の展開が異様に早く、かなりあっけないラストは必見！