重力装甲メタルストーム
対応機種 | |
ハード | ファミリーコンピュータ |
ジャンル | アクション |
開発元 | タムテックス |
発売元 | アイレム |
発売日 | 1992年4月24日 |
重力?そんなモノ関係ない!!
アイレムの隠れた名作として知られるゲーム。
暴走する機動要塞を止めろ!
去る2012年2月9日、PlayStationVitaの新作『GRAVITY DAZE』が発売された。
重力をテーマにした斬新なアイデアに、開発はジャパンスタジオとあって前評判は上々。
もう遊び倒している御仁もいらっしゃることでしょう。
もちろん筆者も"重力アクション"を堪能している最中である。やはり面白い。
新し物好きのゲーマー達がこういった意欲作に熱中するのもうなずける。
ただし、世間のゲーマー諸兄と筆者には一つ相違点がある。
それは、遊んでいるゲームタイトルが違うということだ。
(;´д`)
というのも筆者は現在、GRAVITY DAZEの批評が飛び交うゲーム市場を尻目に、不敵な笑みを浮かべながらファミコンをやっている。
『重力装甲メタルストーム』である。
この作品は、ファミコン末期の1992年にアイレムから発売されたアクションゲーム。
ジャンプとショットで戦う横スクロールアクションで、ゲーム設計はオーソドックスなものだが、重力を操るというコンセプトが当時のゲームシーンには新鮮だった。
それに加えてやたらと力の入ったオープニングや、細かいアニメパターンのキャラクター、多重スクロールする背景、抜群の操作性等、ファミコンのゲームとしては高いレベルにある作品として知られている。
高度な文明が発達した未来の地球。
ある日、軍事惑星である機動要塞「冥王星ギガデス」が暴走し、一切の制御が利かなくなる。
惑星破壊砲で海王星第3基地が壊滅し、次に照準が向けられたのは地球だった。
地球連邦はギガデスの自爆装置を作動させることを決定したが、意思をもった機動要塞はこれに応えず、残された道は機動要塞に直接乗り込んで起爆させるしかなかった……。
……ということで、最新鋭機"ストームガンナー"を駆ってギガデスに戦いを挑む。
ストームガンナーは小さな機動歩兵風の外観で、ショット・ジャンプを装備。
更に"G-REVシステム"により、重力を操る能力を持つ。
これにより自由自在に画面の上下を逆転させることが可能で、このゲームの目玉といえる要素である。
操作一覧
コマンド | 内容 |
左右に移動 | |
A | ジャンプ(ボタンを押す長さで高度調節可能) |
B | ショット(オート連射) |
+A | 重力逆転(画面の上が地面になる)空中でも可能 |
+A | 重力逆転(画面の下が地面になる)空中でも可能 |
+B | 上向きにショット |
+B | 下向きにショット |
ゲームは全7ステージで、各ステージのボスを倒していく一般的なタイプ。
時間制限があり、左下の数字がゼロになると死ぬが、それほどシビアではない。
ショット、シールドといったパワーアップ要素はあるが、効果は重複しないので厳選して使おう。
筆者のお勧めはパワーショットだ。
さて、このゲームの肝である重力操作について解説しよう。
通常は画面の下が地面になっているが、十字キー+Aという操作をすると、ストームガンナーがくるっと回転して画面の上に落ちて行く。この瞬間から天地を逆転させた状態となり、このまま進んで行くことも可能である。簡単に表現するとテレビをそのままひっくり返したような感じだ。
元に戻りたい時は+Aという操作をすればよい。
このシステムが肝心で、後半のステージでは重力逆転を使いこなせないと先に進めなくなる。
特に6面は強制スクロールで常に画面が上に流れており、画面の上端・下端に触れるだけでミスとなる。狭い足場を飛び移りながら先に進む訳だが、頻繁に重力操作(しかも空中で)をしながらのアクションになるため、頭の切り替えとそれに対応する操作技術が要求される。
どうしても慣れない場合は自分自身が逆さまになるという荒技もあるが、それだと十字キーの左右が逆になってしまうので全くお勧め出来ない(コントローラも逆さまになるから)。そもそも重力操作の度に逆さまになるのは物理的にも体力的にも無理だろう。
更に厳しいのが耐久力の少なさで、およそ2発喰らうとワンミスである(ボス戦は1発死)。
一応ライフ制ではあるものの、ほぼ一撃死と思ってプレイした方がよい。特に敵弾は小さくて見づらく回避が困難だ。
そして極めつけは7面のボスオンパレード。これまで培った重力アクションを駆使して勝利を掴め!
敵の数や攻撃はユルいが、重力操作に連動して稼動する障害物や踏むと死ぬトゲ等、全体的にステージギミックに苦しめられる展開が多い。ボス戦もそうだが、何度も練習してパターン化を構築することが望ましい。この辺はどちらかというとパズルゲームに近い感覚である。幸いコンティニューは何回でも出来るので頑張ろう。
知名度も低くマイナーなゲームだが、グラフィック・難易度・操作性など全ての面でレベルが高く、ファミコンらしからぬクオリティーを放つ作品である。
そして"重力を操る"という斬新なアイデア。
練習を重ねて操作を極め、天地が逆転したストームガンナーを華麗に操ると一種のニュータイプ感覚を堪能出来るぞ。
是非ともバーチャルコンソールで配信してほしいタイトルの一つだ。
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あれ、このゲーム記憶にない。。。
1992年発売ということなので結構ファミコン後期のゲームでしょうか。
重力を感じるゲームといえば「アストロロボSASA」でした。
子供心に重力って難しいなーと感じたものです。
実際には重力というか反動ですかね。^^;
すでにSASAのレビューをされていたとは!
さすがです。
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あの悪名高いアストロロボSASAはそりゃあもう大変です。(´д`)
あれに比べると本作はかなりよく出来ていますのでお勧めですね。
でもファミコン時代末期の作品なので、知らない人が多いかも・・・・。
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このレビューを読ませていただいて久々にSASAやったら難しかったです。
子供だったから解けないと思っていたのに、関係なかったようです。
あれからゲーム脳は発達したと思うんですけどねぇ。
こちらも偶然見つけたらゲットしてみたいと思います。
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アストロロボSASAは大人でも難しいゲームです。
というかクリアした人を尊敬します。(笑)( ´∀`)
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今晩は、このゲームは『ザ・ゲームメーカー(アイレム編)』で紹介されてて
面白そうと思ってたんです。
でも上下が逆になると言うのが方向音痴なのでそういうのは無理っぽいんです
よね、思うように動かせないと思います。
過去に経験有りなので(;;)方向音痴ってこういうところでも出るんですよね
アイレムのアクションゲームってなにげに難しいような気がするんですけど・・・
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アイレムのアクションは何気に良作が多いですね。
このゲームはファミコン末期に出たので知らない方が多いんじゃないでしょうか。
確かに頻繁に天地が逆転すると、頭のキャパシティ処理がついていけなくなります(笑)
ファミコンで背景が多重スクロールする辺りは本当に拍手を送りたい作品です。