ダイハード
対応機種 | |
ハード | ファミリーコンピュータ |
ジャンル | アクション |
発売元 | パック・イン・ビデオ |
発売日 | 1991年7月19日 |
世界一運の悪い男、登場。
大ヒットしたハリウッド映画をゲーム化!
中身の方はどうなっているでしょう!?……。
映画「ダイハード」(1988年 監督ジョン・マクティアナン)の世界をゲームにしたのがこれ。
内容は映画と同じく、主人公の刑事がテロリストと戦う痛快ハードアクションで、パック・イン・ビデオが奇跡のゲーム化(失礼)。
映画が元ネタのゲームは昔からあるものの、ハードの制約からか、完成度に疑問符が付く作品が多い中、本作はファミコンながら割と忠実に再現されている方である。
特にオリジナルキャストのグラフィックはかなり頑張ってる感が強い。
『川のぬし釣り』で培った技術の集大成がこんなところにあった!(ウソ)
主人公はブルース・ウィリス演じる米国ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーン。
クリスマスの夜、ロサンゼルスの日系企業・ナカトミグループに勤める妻ホリーの計らいで、ナカトミビルの建設祈念を兼ねたクリスマスパーティーに招かれたジョンだったが、突如押し寄せたテロリスト集団によるビル占拠事件に巻き込まれてしまう。会場にいた大勢の出席者が人質として拘束される中、一人難を逃れたジョンは、封鎖された高層ビルの中で孤独な戦いを始める…。
映画の筋書きはこんな感じだが、ゲームではストーリーの紹介とか一切無く、いきなりホリーが捕まるシーンからスタートするあたり、プレイヤーが既に映画を観ていることを前提にしてる感じだ。
カットインされる俳優のグラフィックがなかなか似ており、前もって映画を観賞しておくとより楽しめる。逆に言うと、映画を観てないとさっぱり分からない。
かくしてジョンの孤軍奮闘が始まる。
映画のようにちゃんと白いランニング姿なのがGOOD。
初期装備の拳銃は弾が15発しか無く、弾が尽きるとパンチで戦うハメになるので無駄撃ち厳禁。
スタートからほどなくして、最初のテロリストが襲い掛かって来るので早速撃退しよう!
…ここで、このゲームの厳しいポイントを紹介。
まずテロリストだが、遭遇した瞬間から大量の弾をばら撒き、回避が非常に困難である。
扇状に飛んでくる弾幕の隙間が狭く、しかも逃げながら撃つヤツが多いため、苦戦するのは必至だ。
敵は無限に湧くのではなく、ちゃんと人数が設定されており、倒すと残り人数が表示されるのは現実的でリアルだ。
ただ、映画では10人くらいなのに、ゲームでは40人もいやがるのはツライところである。
遠くの方で「チーン」とエレベーターの到着音がしたらテロリストの増援なので要注意。
オープンと同時に自動小銃ぶっ放しながら出て来るぞ。
エレベーターの近くにいた場合は、真正面で待ち構えて瞬殺すると楽。
敵を倒すと武器やアイテムをバラバラと落とすのできっちりと回収しよう。
その中でも、敵同士の会話を傍受出来る無線機は重要アイテムだ。
次にジョンのステータス関係。
体力値の他に「FEET」というパラメータがあり、これはジョンの足の裏の状態を表している。
映画を観ている方はご存知でしょうが、テロリスト襲撃時のジョンは裸足だったため、劇中では足の裏をケガして大苦戦する。ゲームでも同じで、割れたガラスの上を歩くとFEETのメーターが減っていき、だんだん動きが鈍くなってしまうという、頼んでもいないのに妙に細かいところまで再現されている。
しかもこのFEETメーターはただ歩いているだけでも減るのでなお厳しい。
「倒した敵から靴をパクれよ!!」というツッコミが聞こえてきそうだ。
減ってしまったFEET値は洗面所の救急箱で少し回復出来るが、数に限りがあるぞ。
フロア内では、ジョンの死角になっている部分はグラフィックが表示されず、見えないようになっている。そのため、曲がり角や部屋の中に不用意に進んで行くと、テロリストにばったり…という危険性もはらんでおり、まさに映画のような緊張感を味えるのである。
これまたリアルなシステムと、それをやってのけたプログラマーの技術に舌打ちしつつ脱帽。
ファミコンで無理しないで!!(笑)
ちなみに部屋の扉は銃で撃てば開けられます。
ビルからの転落にも注意したい。
割れた窓から外に出てしまうと転落死するのだが、グラフィックのショボさが仇となり、フロアと外の区別がつきにくいので注意が必要である。
前述のように、割れたガラスを踏むとイライラすることにもなるので、なるべく窓には近づかないのがベストだ。
度重なる戦いで体力が消耗するのは免れないが、回復アイテムが少ないのも厳しい。
敵が落とすジュースを拾うか、床にあるジュースを拾う他、自動販売機をぶち壊してもゲット可能。
ただし有限なので、なるべくダメージを喰らわないように立ち回ることが大切である。
敵の弾を丁寧に回避することを心掛け、「肉を切らせて骨を断つ戦法」はやらないように(笑)。
さらに厳しいのは時間制限の存在。
テロリストが狙う金庫室のロックが時間と共に解除されていき、全て開くとアウト。
敵との戦いだけでも苦しいのに、タイムリミットまで設けられているのだから一筋縄ではいかない。
一応時間の余裕は長めにあるものの、気持ち的に焦ることの無いよう落ち着いていきたい。
他にもダクトの中をほふく前進したり、テロリスト同士の会話や、テログループのリーダー・ハンスの台詞が随時カットインされる等、なかなか映画同様の臨場感を味わえる作品なのだ。
…が、いかんせん難易度が高く、敵の鬼のような猛攻と回復手段の乏しさのお陰で、当時まともに攻略出来たお子様が全国で何人いたのか…。
どうやらジョンの不死身っぷりまでは再現出来なかったようです。
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こんばんわ~。
タイトル画面、めちゃくちゃ綺麗ですね~。
緻密に書き込まれた、おっさんくさい顔グラフィックをガンデックを思い出します。
しかしあの弾幕は・・・避けれそうにないです(;^_^ A
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すしまるさん、どうもです。
最初に出会った敵からあれですからね~いい具合の絶望感を味わえますよ。
せめてFEETシステムがなければまだ楽だったんですけどね(笑)
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はじめまして!
昔このダイハードを持っていたのもあり、記事を楽しく懐かしく読まさせて頂きました。
当時学生で、ヒマをいいことにマップまで書いて攻略法を研究してました
それでも完全クリアできたのは一回だけでしたが(^^;;
(バッドエンド以外にも何種類かエンディングありました)
手放してしまいましたが、今でももう一度やりたいソフトです。
ただ本数少なかったのかなかなか見かけないですね(^^;;