ラストブロンクス
対応機種 | |
ハード | セガサターン |
ジャンル | 対戦格闘 |
発売元 | セガ・エンタープライゼス |
発売日 | 1997年8月1日 |
歌入りサントラCDもありました。
抗争勃発!若者達は秘めたる思いを胸に武器を取る!!
プロローグ
出典:取扱説明書
昭和の終わり。
時代の終焉が若者達の「不安」「葛藤」「怒り」を加速し、「第一次東京抗争」が勃発する。
目的のない血に塗られた戦いは、新たなる時代を生むことはなく、東京の若者達の魂は荒廃の一途を辿った。
そのような東京の「戦いの季節」を終わらせたのが、スピリチュアル・バイクメン「SOUL CREW」。
絶対的な力を持ちながら、支配することのない「フリーソウル」な考えは若者達に自由を与え、ロッカー、スケーター、パンクス、アメカジetc…様々なスタイルの世代を生むことになった。
時は移り、平成。
安息の日々に事件は起こる。ソウルクルーのシンボルであったボスが、何者かの手により殺害される。
そしてソウルクルーは解散…。
力の均衡が崩れたことが今までくすぶっていた各グループの「野望」に火をつけ、時代は「第二次東京抗争」に突入してしまう…。
1993年発売の3D対戦格闘『バーチャファイター』を生み出したセガにより、今度は武器を使った格闘ゲームがリリース。パンチ・キック・ガードの3ボタンを使用する従来通りの操作方法で、バーチャファイターに馴染んだプレイヤーならそのまま本作に移行できる。
アーケード基盤はMODEL2を使用し、秒間60フレームの滑らかな動きを表現。ダイナミックなキャラの動きと鮮やかな武器の軌跡が美しい。
正式なタイトルは『ラストブロンクス-東京番外地-』というが、サターン版にはサブタイトルは付いていない。
物語は、かつて東京を統一していた伝説のライダーチーム「SOUL CREW」(ソウルクルー)のメンバーを中心に動き、そこに他チームとの勢力争いや複雑な人間関係が絡んでくる。そんな中、RED RUM(レッドラム)と名乗る謎の人物から各チームに送りつけられてきた挑戦状が火種となり、東京を舞台に壮絶な戦いが幕を開ける。
挑戦状は各チーム代表に対する闇試合への参加を呼びかけるものであり、当初は誰も相手にしていなかったが、チームの若者が次々と「RED RUM」と印されたカードを残す謎のグループに襲撃され、事態は急展開。リーダー達はレッドラムから送られた挑戦状に従わざるを得なくなる。
果たして、東京の覇権を握るのは誰か?
レッドラムとは何者なのか?
闇試合の本当の目的とは?…
登場人物
工藤優作(YUSAKU)
元SOUL CREWのナンバー3だった男。
絵に描いたような熱血漢で責任感も強い優作は亡きリーダーの遺志を継ぎ「NEO SOUL」を立ち上げ若きリーダーとなる。全身ライダースーツに武器が三節棍というギャップが個性的。変幻自在な三節棍で戦う一方、体当たりを中心とした肉弾戦を得意とする荒々しさもある。
稲垣 丈(JOE)
華麗なヌンチャク捌きが見事な元SOUL CREWのナンバー2。
優作の兄貴分だった存在で、SOUL CREW崩壊後、覇権争いに嫌気がさし少数の仲間を引き連れて「新宿MAD」を立ち上げ、東京の町を謳歌している。冷静沈着でカリスマ性が高く、仲間からの信望は高い。右腕のヌンチャクと左腕のアッパー・手刀などのコンビネーションは接近戦で絶大な威力を発揮する。
草波リサ(LISA)
祖父が主催する総合武術草波道場の若き師範代。
道場の師範代という厳格な立場のフラストレーションは、バンド「ORCHIDS」の激しいドラムで発散している。優しい祖父に育てられたせいか、わがままコギャル(死語)に育ってしまったらしい。ダブルスティックという2本の武器を操り、素早い連続攻撃で相手を翻弄する。
富家 大(TOMMY)
スケートボード、冬はスノーボード。好きな音楽はヒップホップとスラッシュメタルというL.A.ノリのボーダーチーム「HELTER SKELTER」のリーダーで、リサの祖父が営む草波流道場の門下生。彼が操る棍術は非常に長いリーチがあるが技の発生が遅いのが欠点。リサとは同じ道場で知り合い、彼女に好意を持っているものの、当のリサからはあまり相手にされていない。
港野洋子(YOKO)
サバイバルゲーム仲間がチームを結成し、様々な軍隊格闘技をマスターするサークル「G-TROOPS」となる。リーダーである洋子の兄はレッドラム主催の闇試合の参加を拒み続けた結果、襲撃されて重傷を負ってしまう。そのため実力がありながら表舞台に立つことがない洋子が、チームや兄のために仕方なく戦いに身を投じる。トンファーを使った軍隊武術を操るも、実は心優しい健気な女子である。
黒澤 透(KUROSAWA)
遊び人グループ「六本木野獣会」のリーダー。
彼については謎が多く、何を考えているのか分からない不気味な雰囲気が常に漂い、人々は彼を避けて通るようになっている。優作達を毛嫌いしており、SOUL CREW解散で勢力が弱まった彼等を一気に潰してしまおうと画策しているらしい。武器は木刀だが、剣道の「け」の字も感じさせない荒々しい喧嘩屋スタイルでかなり危険。
豊饒 梛(NAGI)
アマゾネス軍団「怒愚魔」のリーダー。
2本のサイと足技中心の女王様スタイルで戦う妖艶な美女。「世界の男達は、グラマラスな女のしもべであることが美しい」という偏った思想を掲げるヒステリックで危険な集団ゆえ、元SOUL CREWの優作や丈でさえ「怒愚魔」には近づかなかったという。自分にない魅力を持っているのか洋子に強い興味を抱いており、野獣のような黒澤が大ッ嫌い。
財目三郎(ZAIMOKU)
財目建設の三男。元SOUL CREWのメンバーだったが、解散後のゴタゴタに嫌気がさして離脱。実家の建設会社に勤務している。とても面倒見が良く人情家で、自分を慕うメンバーや地元の不良を工事現場で働かせて更生させている。自衛で結成した「葛飾ダンプスターズ」のリーダーを務め、仕事で使うハンマーやつるはし等を使った我流武術を団員に教えているようだ。大振りハンマーとダイナミックな投げ技が得意で本作では「投げキャラ」的存在。
レッドアイ(RED EYE)
レッドラムが差し向けた刺客。
トンファー使いで顔にヘッドマウントディスプレイを装着していること以外は一切謎の男。
ゲームメニューは……
業務用を移植した「アーケードモード」、オリジナルのエンディングを追加した「サターンモード」、対戦プレイが出来る「VS.モード」、体力が回復しない状況で何人倒せるか競う「サバイバルモード」、8人の対戦相手を倒すまでの時間を競う「タイムアタックモード」、その他ムービーを観賞するモードやオプション設定がある。更におまけとして同梱されているスペシャルディスクではラスブロ教室というコマンドやテクニック等を解説するモードと、各キャラが音声付で自己紹介してくれるモードがあったりとファンが喜ぶ内容になっている。格闘ゲームとしては声優が超豪華で、全員が主役級という顔ぶれ。そんなベテラン声優達がおまけディスクでこれでもかとばかりに喋ってくれるだけでも嬉しいものがある。
ゲームの雰囲気としては、得物を持った若者達が戦うだけあって技の一つ一つが荒々しく力強さを感じる。リーダー達はあくまで一般人であり、様々な思いを胸に武器を取っているところは、武術のスペシャリスト同士が戦うバーチャファイターとはまた違った魅力がある。荒削りながらも熱い、魂がぶつかり合うような戦いこそが本作の信条といえるだろう。
本作を語る上で外せないのがアタックキャンセル(以下、AC)というテクニックで、これは攻撃技を出している途中でガードボタンを押すと、その技のモーションをキャンセルして硬直を軽減出来るというシステム。主な用途は、連携技を中断したり、単発技を途中で出すのを止めてフェイントをかけたりといったものであるが、最大の目的は技と技を繋いでコンボを組み立てるものだろう。
空中コンボが良い例で、浮かせ技を当てた直後にACを使えば、通常では間に合わない技でも拾えるといった感じだ。これをモノにするには、マイキャラのコマンド技を全て覚えるのは当然として、各コマンド技の硬直時間まで頭に叩き込んだ上でACの練習をする必要があったため、操作がかなり難しくアーケードの対人戦は非常にシビアなものであった。
パンチ・キック・ガードとレバーの組み合わせで様々な技が出せるので、ガチャプレイでもそれなりに楽しむことは出来るものの、上級者同士になるとACのマスターは必須というレベルの高さもあり、少々敷居が高いと感じるプレイヤーは多かったかもしれない。実際に筆者もアーケードで練習していてすぐに乱入で瞬殺されていたので、そういうイメージが強かった。ヽ(;´Д`)ノ
アーケードでは武器あり3D格闘として一定の地位を固め、バーチャファイターと並んで人気があった作品。移植されたサターン版も良く出来ていたが、今ならより完成度の高いPS2版が出ているので、当時の熱い戦いを再現したいならそちらをお勧めします。
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Wildcatさん今晩は
最初タイトルだけ見ると全然思い出さなくてジャッキーさんの映画の
『ラストブロンクス』のゲームなのかと思ってました。
ゲーム化されてないはずだけどと記事を読んでいたら思い出しましたよ
この時期は他メーカーでも3D格闘ゲームがたくさん作られていた時期で
したね、そんな中でセガさんが新しい3D格闘を出したのがこのゲーム
だったと思いますが・・・私自身はプレイしたことがありません(^^;
でも記憶だけはあるんですよね
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ジャッキー・チェンの映画は「レッドブロンクス」ですね。昔、映画館で観たのを覚えています。
映画が公開された時期はまさにポリゴン格闘が量産された頃だったと思います。
このゲームも颯爽と登場してゲーセンで熱い対戦が行われていました。(´ー`)
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こんなゲームがあったのですねぇ~。
バーチャファイターから続く、ポリゴン格闘ゲームブームの1つなんですね。
あまりゲームセンターにはいってなかったので知らないのかなぁ…(^^;
時代設定が昭和っていうのがなんかいいですね!
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今晩は、ジャッキーの映画はレッド・ブロンクスでしたねいやお恥ずかしい(^^;
ブロンクスだけに反応してしまいました。
ところでかすかに覚えがあるのですがロリなメイド服にツインテールでローラー
スケートを女性キャラが居ませんでしたっけ?
このゲームだったような記憶があるのだけど(--;
あれ?他のゲームだったかしら・・・
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こんにちは、まふゆさん。
このゲームが出たのは平成ひとケタ時代で、まだ昭和の香りがする頃でした。
バーチャファイターとの差別化を図った意欲的な作品が沢山生まれ、まだゲーセンが
活気に満ちていた良き時代です(´∀`)
最近のゲーセンは客足が少ないようで残念ですね。
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こんにちは、nemurinekoさん。
ロリメイド服にツインテールといえば、「ファイティングバイパーズ」のハニーの事でしょうか?
同じくセガから出ていたポリゴン対戦格闘で、かなり派手なゲームでした。
これもゆくゆくはレビューしたいですね。
でもローラースケートを履いていたのはグレイスだったような気がします。
記憶が定かでなくてすみません(;´∀`)