ペーパーボーイ
対応機種 | |
ハード | ファミリーコンピュータ |
ジャンル | アクション |
発売元 | アルトロン |
発売日 | 1991年1月30日 |
こんな新聞配達員は嫌だな!
新春二発目は『ペーパーボーイ』。
華麗に攻略したいところだが、少々ハードルが高かった。
元々はアタリが制作した海外ゲームで、今回レビューするのはファミコン移植版となる。
新聞を配達することでスコアを獲得していくという変わった内容で、全国の同業者から熱いリスペクトを受けていたゲームである。
ゲームの舞台となる町並みは欧米風で、主人公は自転車で新聞配達をする少年ペーパーボーイ。
スタートすると月曜日から始まり、その日の配達が終わると、火曜日、水曜日…と続いていく。
少年の担当区域には家が20軒あり、その中で、新聞を取っている家だけに新聞を投げ込んでいくのだ。
この「新聞を投げ込む」というスタイルがいかにも海外らしく、欧米の映画でよく見る新聞配達の光景を連想させる。
映画では庭の芝生にポイっと投げているが、このゲームでは決められた場所に正確に投げなければならず、シビアなコントロールが要求される。
画面構成は俯瞰視点で、右上から左下にかけて斜めにスクロールしていき、自転車を漕ぎながら左側に新聞を投げ、玄関先か郵便受けに入れると得点が入る。
手持ちの新聞は10個で、投げた分だけ無くなっていくが、時々、庭先に落ちている新聞を拾えばフル補充(10個)する。一度に投げられる新聞は4個まで。
十字キーで横移動、を押すと加速、でブレーキを掛ける。
画面は強制スクロールなので止まることは出来ない。
直線スピードは結構速いが、左右移動がモッサリしているのが特徴。
障害物を避ける時は早めにしないとお陀仏となる。
家の庭・歩道・車道と障害物に当たらなければどこを通ってもいいが、歩道から車道に下りた時だけは注意。縁石が切れている部分(乗入口)からでないと再度歩道に乗り上げられない点を頭に入れておきたい。
凄くシュールなゲームで知られている作品だが、しばらくプレイすれば、その理由はおのずと理解出来るであろう。
まず、主人公の激烈な弱さが目につく。
ライフ制といった甘いシステムは無く、物に当たったり、家に激突すると一発で死ぬ。
「ガシャーン」という妙にリアルな効果音にも注目。
スケボー野郎にも、工事中の作業員にも、庭先でブレイクダンスしている人にも、自動車にも、転がるタイヤにも、触れると問答無用で転倒死する少年が切ない。
せめてラジコンカーには勝ってほしかった。
これらの対処法は後述するが、とにかく当たらないようにするしかない。
このモッサリ気味のチャリ捌きではとっさの回避は困難なので、住民が画面に現れた時点で、どういう動きをするのか予測することが重要。思いもよらない動きで翻弄されることもあるので、「だろう運転」は事故の元だ。
町を進んでいくと、前出の個性豊かな住民達が少年の行く手を阻むが、その中でも特に注意したいのが犬とおばさん。
犬小屋の前に犬がいるのを確認したら、なるべく遠回りし、もし追って来たら全力でチャリを漕いで逃げよう。
犬はかなり足が速く、中途半端な逃げ方では追いつかれて餌食となる。
新聞配達どころではなくなるが、命には代えられない。
おばさんも似たような感じで、前触れも無くいきなり猛ダッシュで家から飛び出してくる点では犬よりやっかい。
しかも包丁を振りかざしながらである。
かなりのスピード&ホーミング性能なので、反応が遅れると死ぬ可能性が高い。
一応、動き回るラジコンカーや住民達に新聞を当てて黙らせることは可能だが、避けた方が安全。
新聞も消費し勿体無いので、とっさに出て来たおばさんを止めたりする時以外は、回避に専念した方が無難だ。
あとこのゲームの凄いところは、新聞を取っている家とそうでない家をちゃんと区別し、配達しなければならないところ。新聞を取っている家には郵便受けがあるので、それで判別出来る。
玄関先に引いてあるライン上に新聞を上手く落とすか、郵便受けにダイレクトシュートすればOKで、郵便受けに入れた方が高得点。新聞は一定のスピードで一直線に飛んでいくので、郵便受けまでの距離とスピードを計算して投げよう。
ただし、誤って新聞が窓ガラスに当たると割れてしまう。
こうなると悲惨で、翌日からその家からの契約は打ち切られてしまう。
全ての家から打ち切られるとゲームオーバーで、この辺は妙に納得なシステムである。
そのかわり、新聞を取っていない家の物は壊してもOKで、ガラスを割ろうが、墓石を倒そうが、ゴミ箱をぶちまけようがお構い無し。しかも得点まで加算されるぞ。
実際にこんな配達員がいたら一瞬でクビだろうが、ゲームなので容赦無く破壊しまくろう。
契約を切られた家に報復するのもいい。
「こりゃ襲われて当然だな」という気がしないでもない。
無事に町のゴールまで辿り着くと、トレーニングコースと称した特殊なステージに突入する。
ジャンプ台で壁を飛び越え、動く障害物をかわし、見事ゴールすると住民から祝福されてボーナスが入る。ここではミスしても残機が減らないので、思い切って攻めた方がかえって攻略しやすい。
分岐点で簡単そうな道を選ぶと行き止まりになっていることが多いので、敢えて難しそうな道を選ぶのがポイントだ。
妙に落ち着いたBGMで淡々とゲームが進行する中、「ガシャン」とか「ワンワン」等の効果音がいい味出している本作。筆者も頑張ってクリアしようと奮戦したが、訳の分からん住民達に悪戦苦闘。
開き直って、配達無視で画面右端の車道を直進し、車に轢かれた瞬間に挫折。
クラクションと同時にあの世に逝ったショックでやめました(笑)。
今年はもう少し辛抱強くなりたいと思います。(´・ω・`)
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いつもブログ楽しく拝見させて頂いております。
わたしはイラストを描くときはいつもファミコンのCDを聞いていますよ^^レトロな音源がとても心地いいですし、当時のファミコンは今とは比べ物にならないくらい名曲ぞろいですよね!
もしよろしければ相互リンクさせて下さい。
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初めまして、Araiさん。訪問ありがとうございます。
相互リンクの件こちらこそ宜しくお願いします。
ファミコンCDなんてナイスな趣味ですな( ´―`)
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やりましたやりました(笑)。
シビアなコントロールが必要とされますね。
海外の新聞配達ってこんな感じだと錯覚してましたよ^^
大人になってやるとさらに面白いかもです。
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こんにちは、ペケペケさん。
ヘンな住人達にぶつかって死ぬ少年がシュール過ぎる(笑)
静かで淡々とした雰囲気だけど、クスッと笑えるゲームですよ。