戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマー コンボイの謎

トランスフォーマーコンボイの謎
対応機種fcWii
ハードファミリーコンピュータ
ジャンルアクション
発売元タカラ
発売日1986年12月5日

変形を駆使して華麗に攻略……とはいかない!?
アニメ「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」が原作。難易度は折り紙付き。

昔のアニメをゲーム化したもので、異様に高い難易度で有名なタイトルである。
当時、筆者の住む地域では早朝に放映されており、学校に行く前に観ていた記憶がある。
大雑把に言うと、トランスフォーマーと呼ばれるロボット生命体が、サイバトロンデストロンという陣営に分かれ、熾烈な戦いを繰り広げるロボット戦争ムービーである。

細かいことはあまり覚えてないが、特徴的だったのは、両陣営のやり取りが同時進行していき、途中でいきなり切り替わるところで、サイバトロン側のキャラクター達が会話をしていると、突然画面にサイバトロン軍のエンブレムが登場。
それが裏返るとデストロンのエンブレムに変化し、今度はデストロン側の話にチェンジする。
このライブ感がまた新鮮で、既存のアニメには無い手法で楽しませてくれた。

ゲームの内容を見てみると、あまりに高い難易度に全国の小学生が絶句したという逸話がある程、厳しいものがある。
内容は、サイバトロンの戦士であるウルトラ・マグナスを操り、全10面の戦場を戦い抜くというもの。
横スクロール面と縦スクロール面があり、ステージの最後ではボスが登場する。
このゲームの一体どの辺が難しいのかということを、次項より解説してみましょう。

トランスフォーマーコンボイの謎
トランスフォーマーコンボイの謎

真っ先に挙げられるのは主人公の弱さ。
敵に触れると一撃で死ぬし、敵を踏んでもダメである。
そして、敵弾がもの凄く小さい上に、自機を正確に狙ってくる。
……そうかと思えば、自機の動きを先読みするかのように絶妙な位置に弾を撃ってきたり、居て欲しくないところに現れたりと非常にキビしい。

敵弾は数ドットの「白い点」なので、白っぽい背景に紛れると殆ど見えなくなってしまい、「えっ!今なんで死んだの!?」という事態を招く原因となっている。
この「見えない弾」のお陰で、死んだ理由が分からずに呆然となる小学生が全国で続出した。
視力が弱くて見えない人は心眼で見切るしかなく、練習が必要である。

トランスフォーマーコンボイの謎
開始直後、5秒で昇天
トランスフォーマーコンボイの謎
自機の右上にあるのが敵弾。「影の伝説」の巻物より小さい

最初の1面は結構難関で、飛行機タイプの敵を攻撃すると、ロボット形態にトランスフォーム(変形)し、再度襲い掛かってくる。しかも姿勢が低くなり、自機の弾が当たらなくなるため、かえってキツくなる。最初から相手にしない方が無難だろう。
他の敵も動きがイヤらしく、いちいち構っていると危険なのでやり過ごした方が楽な場合が多い。

ウルトラ・マグナスは変形が可能で、十字キーを押し続ければトレーラー形態に変形(空中では不可)。ジャンプが出来なくなるが、真上と斜め下前方に弾を撃てるようになる。
そして、姿勢が低くなるので回避性能が上がる利点を活かし、敵の下をかい潜るように進むのが有効。
ロボット形態に戻る時は、十字キーを押し続ければいい。

トランスフォーマーコンボイの謎
低姿勢が最大のメリットか
トランスフォーマーコンボイの謎
斜め下前方に飛ぶ弾をうまく当てよう

自機の弱さ&敵のイヤらしさでイライラが蓄積されてきたところへ、更に追い討ちをかけるのが9面。
正解ルートを通らないと永久ループする極悪ステージであり、ここで挫折したプレイヤーは多かったことだろう。
クリアしても大して達成感が得られないところもマイナスポイントか(筆者だけ?)。

トランスフォーマーコンボイの謎
トランスフォーマーコンボイの謎

ところで、近年このアニメを原作にハリウッド映画化(2007年 監督マイケル・ベイ)されたことは記憶に新しいが、ゲームとは似ても似つかない内容なので、映画を観てから興味が湧き、Wiiのバーチャルコンソールで遊んでみようと思った人は注意が必要である(笑)。
……過度の期待は事故の元!?

映画トランスフォーマー
映画トランスフォーマー


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