ロストワード・オブ・ジェニー 失われたメッセージ

対応機種
ハード	ファミリーコンピュータ
ジャンル	アクション
開発元	バースデイ　トーセ
発売元	タカラ
発売日	1987年3月25日

おてんばが過ぎますよ。
あのジェニーちゃんがゲームになった！
（なんでもかんでもファミコン化しやがって!!）

全国の女子の憧れジェニーちゃんがジャンプしたりハシゴを昇ったりキックしたりする、恐らく世界で唯一のゲーム。
大手玩具メーカー・タカラが誇るお人形さんを、当時人気絶頂だったファミコンでゲーム化しようという発想は分かるのだが、可愛らしい敵キャラをボコボコにするジェニーちゃんについて、タカラ的に大丈夫だったのかは定かではない。

タイトルにもあるとおり、あちこちに散らばっている言葉をかき集めていき、最後にミュージカルで集めたキーワードを正しく入力すれば晴れてエンディングとなる。
各ステージはケーキ屋、花の世界、お化け屋敷、宇宙、海賊船などと多彩。

カボチャの馬車から降臨してゲームスタート。
最初にフィールドを移動して各ステージに入る訳だが、銃をぶっ放してくるギャング、不規則な動きの犬、高速で突っ込んでくる自動車には十分注意しよう。ライフ制なので即死はしないものの、回復手段が乏しいゲームであるため、なるべく余計なダメージを受けないように立ち回る必要がある。
各ステージの入口に触れればアクション面に移行するが、入れなかった場合は別のステージに回ろう。

アクションパートではジャンプとパンチ・キックが基本で、立ち状態Bでキック、しゃがみBでパンチを繰り出す。
空中では攻撃出来ないので注意。
ジェニーちゃんの操作性は抜群に良く、マリオよりフットワークが良いぞ。
空中制御も完璧にこなし、ストレスを感じることなく動かせる。

ステージのあちこちに置かれている壺や宝箱等のオブジェクトに重なり、ジャンプすることで中身を出してアイテムを回収する。何も出ない時は敵が出る合図なので、すぐ横に移動して攻撃体勢を取ること。

敵を倒す時は、しゃがみパンチ連打が基本。
姿勢を低くすることで被弾する確率を減らすためである。
堅い敵が多いので出来れば連射コントローラを使うとよい。
また、セレクトボタンで射程の長いスプレー攻撃に切り替えられる（回数制限有り）。
敵が多くなる後半戦、特にCOW HEAD対策としてなるべく温存しておくのがポイント。

各ステージでオブジェクトから登場する敵を倒していくと、鍵とアルファベットを出すのできっちり回収（鍵は出すだけでOK）。アルファベットは後にキーワードとして入力しなければならないのでメモしておこう。

あと、白いローブに身を包んだKKK団みたいな奴がどこかにいるので、探し出して倒すとやはりキーワードの数字を出す。これもメモったら扉を潜ってステージクリアだ。

クリアすると「COW HEAD」という面になり、ここを突破すれば謎の占い師フーマンチュンの館へ突入する。
ここでは言われたとおりにAボタンで数字をストップさせ、出た数字によって占い結果が言い渡されるのだが、これが何を意味しているのかは未だに不明。そもそもコイツが何者なのかも分からんのだが、あまり気にしなくていいだろう。

メッセージスキップが出来ず、喋りがかなりモッサリしていてイライラするかもしれないが我慢するしかない。

各ステージを攻略し、鍵を6つ集めたらミュージカルへ。
ここで集めたキーワードを入力する訳だが、1つでも間違えると外に出され、再びキーワードの集め直しになる。
しかもまたCOW HEADとフーマンチュンに付き合わなければならない。
面倒なことにならないよう、キーワードは間違いの無いようにご注意を。

難易度は中くらいでそれほど難しくないが、体力回復があまり出ない上、ステージクリアしても体力が回復しない。
このゲームをクリアしようと思うなら、先述したようにダメージを抑え、極力ミスを減らす努力が必要。

昔、筆者の従姉妹がこのゲームを持っていて、なぜか猛烈にやり込んでクリアした思い出がある。
今だとそこまで熱くはなれないだろう(笑)。
限られた小遣いしかなかったお子様にとって、一つのゲームに対するやり込み具合はハンパないですね。