北斗の拳
対応機種 | |
ハード | ファミリーコンピュータ |
ジャンル | アクション |
開発元 | ショウエイシステム |
発売元 | 東映動画 |
発売日 | 1986年8月10日 |
色んな意味でYOUはSHOCK!!
ゴールデンウィーク特別企画「北斗祭り」第二弾。
東映動画の問題作。
お前の血は何色だぁ~!!(あいさつ)
…と言わんばかりに色々と物議を醸したファミコン版のご登場である(させた)。
出来が良かったSEGA MarkIII版と比べると、グラフィック・BGMとも見劣りする感は否めない。
どことなく『ディーヴァ』のBGMに似ている気がするのは筆者の気のせいとして、単調な背景と小ざかしい雑魚の攻撃、そして異様に強いボスが彩るこのゲームを淡々とレビューしてみたい(笑)。
次々と出て来る雑魚をパンチ・キックで倒しながらマップを進み、最後に待つボスを倒すとステージクリア。
こう聞くと簡単そうでもなかなかどうしで難しいのがこのゲーム。その理由は大きく挙げて3つある。
まず挙げられるのは、嫌らしい雑魚の攻撃。
どこからともなく飛んで来る手斧やナイフ等の飛び道具が非常にウザく、ペチペチと当たる度にイライラが蓄積されていくので注意が必要である。
更に、高速スライディングでかっ飛んで来る雑魚も対処が難しく、見てから避けるのは困難を極める。
唯一の救いは、雑魚を10人倒すと体力が少し回復すること。
雑魚の相手をするのが面倒臭い場合は、異様に高いジャンプを繰り返しながら進んでもいいが、パワーアップを出す赤い敵は見落とさないようにしよう。
お次は迷路になっているステージ構成。
背景の建物に複数の入口があり、正しい入口に入らないと先に進めないようになっている。
入口の前を通りかかると、リンかバットのグラフィックが出ることがあるので見逃さないように。
入口に入らずに先に進んでもループするだけで、延々と歩き続けるハメになる。
あと、入口に入るのに+A+Bという変なコマンドが必要なのも地味に鬱陶しい。
失敗ジャンプ連発で更にイライラ感が溜まるぞ(笑)。
最後はボスが強いことで、1面のハート様から既に強敵。
出て来ると同時に相撲の寄り切りのようにケンシロウ目掛けて突っ込んで来て、画面端に運ばれて昇天した時はなぜか笑いが込み上げて来た(笑)。猛烈にキックしながら飛んで行くケンシロウに合掌。
ゴリ押しが通用しない場合がほとんどで、特に有効な手段が無い場合、大抵はジャンプキックをチマチマ当てては逃げる、の繰り返しになる。
不肖わたくし、道中の雑魚戦で溜まったイライラ感が、ボス戦での不条理な死で爆発。
敵の秘孔を突くどころかリセットの秘孔を突きそうになった。
せめて奥義が簡単に使えればな~と非常に残念です。
なお、ゲームの雰囲気をより詳しくお伝えするべく、1面のプレイ動画を掲載。
ハート様で死んでるのはご愛嬌ということで。(;´∀`)
前項でパワーアップについて少し触れたが、たまに出る赤い敵をパンチで倒すと「あべし」という文字が出る。
それを取ることでケンシロウが少しずつ強くなっていき、7つ取ると服が弾け飛ぶ演出が入る。
最強状態になると、足が速くなる・ジャンプ力が上がる・飛び道具を撃ち返せる・空中攻撃が出せる等のメリットがあるので、なるべく早い段階で最強になっておきたい。
赤い敵をキックで倒すと「あべし」は出ないので注意。
最初のハート様に瞬殺された頃からこのゲームのクオリティーに首を傾げた訳だが、身体が破裂する敵や、連打すると「あたたたた…」と一応聞こえるケンシロウの声のお陰で何とかそれと分かるゲームになっている。
残念ながら良いところはそれぐらいで、総合的に見るとキビしいと言わざるを得ないようである。
YOUはSHOCK!