サムライソード
対応機種 | |
ハード | ファミリーコンピュータ ディスクシステム |
ジャンル | アドベンチャー |
発売元 | カプコン |
発売日 | 1988年11月15日 |
先が読めすぎるのも珍しい…。
カプコンが珍しくアドベンチャーに挑戦したディスク作品。
ゲームが始まっていきなり最後の敵とのバトルという展開に一瞬期待するも、やってみれば特に変わり映えしないフツ~のコマンド選択型アドベンチャーゲーム。
プレイヤーは光の戦士となり、暗黒の司祭ソロンを倒して世界に平和を取り戻すべく、伝説の武器サムライソードと光の魔法使いを探し求めて旅をするのである。
全部で4章から成り立ち、コマンドを選択しながら物語を進めていくという、よくあるタイプのアドベンチャーゲームだが、話の展開がかなり強引なのが目に付く。各章の攻略に掛かる時間もおよそ10分程度というユルい難易度。下手すると『ポートピア連続殺人事件』より簡単かもしれない。そのため、アドベンチャー初心者には激しくお勧めしたい作品である(面白いかどうかは別にして)。
オープニングでソロンとの戦いに敗れた主人公は、謎の声に助けられて見知らぬ森に飛ばされる。
ここから本格的にゲームが始まるが、最初から都合の良すぎる展開に開いた口が塞がらない。
森の中になぜか酒場があるわ、そこの酒場の娘に「裏口の鍵を失くしてしまったわ」とか言われた直後に付近で鍵を拾えるわ、それで裏口が開いちゃうわ、いきなり魔法使いの女子が仲間になるわで、まるでアドベンチャーゲームツクールで素人が作ったようなストーリー展開に、思わず「カプコンどうしちゃったの?」とツッコミを入れずにはいられない。
淀みなくストーリーが進むので、あまり構えていると拍子抜け必至だろう。
謎らしい謎もほとんど無く、ちょっと考えれば労せずゲームは進む。というか何も考えずにコマンド総当たりで解決出来るというユルめの仕様だ。
一応、選択を誤ると死ぬ場面があるが、事前にセーブしていれば問題ない。
敵との戦闘では、武器が無いのに戦いを挑む等の軽はずみな行動を取ると大抵死ぬので、無理をしないこと。
最初の森をクリアすると、次は広大な砂漠に放り出され、その次はなぜか近代的な都、最後はラスボスが居る闇神殿という流れ。
集中力を切らすと目まぐるしく唐突に変わる展開について来れなくなるぞ。各章の間では親切にセーブするかどうか聞いて来るものの、実行するとなぜかタイトル画面に戻されるというダメポイントは見逃して欲しい(笑)。
終始つきまとうヤラセっぽい展開に"何でやねん"と思わず関西弁でツッコミを入れてしまった本作。
鬼のようなコマンド総当たりを実践した結果、約1時間でクリア出来ました。
アドベンチャーの肩慣らしには持って来いです。