機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオンDX
対応機種 | |
ハード | プレイステーション2 |
ジャンル | 対戦アクション |
開発元 | カプコン |
発売元 | バンダイ |
発売日 | 2001年12月6日 |
さらに出来るようになったな!(シャア名言より)
ゲーセンを"一年戦争"の戦場に変えた、紛れも無い傑作アクションゲーム。
言わずと知れた超国民的人気アニメ「機動戦士ガンダム」を題材とした対戦型チームバトルアクションで、最大4人まで参加出来るのが特徴。プレイヤーは2人ずつ地球連邦軍とジオン公国軍に分かれ、好きなモビルスーツ(以下MS)に搭乗して戦う。
普通の対戦型アクションゲームでは、乱入してきたプレイヤーは倒すべき敵でしかないが、本作は仲間(僚機)として一緒に戦うところが面白く、最大の売りである。殺伐としがちなゲーセン事情に於いていわゆる「2on2」スタイルの協力プレイは「見知らぬ人と共闘する」という新鮮な刺激を与え、これがきっかけで友情が芽生えることもあったという。
ゲーム開始時はまず連邦かジオンを選択し、好きな名前を入力する。そして、搭乗するMSを決める訳だが、ここで重要なのがコスト制度である。
両軍にはあらかじめ戦力ゲージという数値が割り振られており、初期値は600。
戦闘中に自機が破壊されると戦力ゲージが減少し、ゼロになると敗北となるシステムなのだが、最初に選んだMSの機種によって減少するコストが決まっているので、チームの組み合わせが非常に重要となる。
例えばガンダム、ジオングといったエース級のMSはコストが高く設定されており、その数値は375となっている。そのため、2回死ぬだけで375×2死=750となり、トータルコストの600を超えて敗北する。その代わりコストが高いだけあってMSの性能は抜群に良く、熟練パイロットならなかなか墜ちないようになっている。
一方、GMやザクといった汎用MSはコストが低く、3~4回死んでも敗北とならないが、その分性能はショボイので破壊されやすい。ただ、腕さえあればカバー可能なバランスであり、その辺が名作たる所以だろう。
筆者はザクが大好きで、ガンダムゲームでは必ず使用するという愛着あるMSだが、本作ではコスト200~300クラスの中堅MSが人気で使用人口が多い中、ゲーセンでただ一人ザクを駆って高性能MSに戦いを挑んでいた思い出がある。
腕の方がどうだったかは定かではないが、某大佐が言う「MSの性能の違いが戦力の決定的差ではない」の言葉の意味を信じて訓練に励んでいたものだ。
モビルスーツ一覧
コスト | 地球連邦軍 | ジオン公国軍 |
375 | ガンダム | ジオング、シャア専用ゲルググ |
300 | ギャン、ゲルググ | |
250 | ガンキャノン | シャア専用ズゴック |
225 | 陸戦型ガンダム | ドム(リック・ドム) |
200 | ガンタンク | グフ、ズゴック、ゴッグ、ゾック |
195 | GM | シャア専用ザク |
170 | 陸戦型GM | アッガイ |
160 | ザクII | |
150 | ザクI(旧ザク) | |
100 | ボール |
基本操作
十字キー…MSの移動(同方向に2回入れてステップ)
メインウェポン…実弾タイプとビームタイプがある
サブウェポン…メインと同様、実弾とビームがある
格闘…近接攻撃を出す。出せないMSもある
ジャンプ…押し続けると高く飛べる。バーニアゲージが無いと飛べないので注意
サーチ…敵機を捕捉して照準を合わせる
戦いの基本
- 僚機と協力して敵に十字砲火を浴びせる
- 僚機と敵機が近距離で戦っているところを攻撃しない(邪魔しない)
- 無駄弾を撃たない(特にビーム系)
- 敵弾はステップで真横に避ける
十字砲火は縦軸と横軸から同時に攻撃が来るので避け難く、相手からしたら非常に嫌らしい戦法である。積極的に狙っていこう。
このゲームでは味方にも攻撃が当たってしまうので、近接戦闘中の味方を助けようとして誤射することが多く、かえって迷惑になる場合がある。悪気が無いとはいえ、味方の誤射で死んだりすると険悪なムードになりかねないので注意が必要である。
武器は実弾系とビーム系に大別され、実弾系は撃ち尽くすとリロードが入り、一定時間後に全弾回復する。一方、ビーム系は撃った瞬間にリロードが始まり、1発ずつ回復するという特徴がある。そのためビームを無闇やたらに撃ってしまうとすぐに弾切れを起こし、肝心な時に弾が撃てなくなるという危険性がある。よく狙って確実に当てたい。
本作DX(デラックス)版は初代アーケード版をバージョンアップしたもので、新MSの追加、一部MSのコスト変更及びバランス調整、宙域ステージの導入、CPUへの命令等の新要素が加わった。
元々良く出来ていた作品に更に改良が施された本作は、プレイステーション2とドリームキャストにも移植され人気を博した。ただ、通信プレイに関しては当時まだ黎明期であり、実行するにはKDDIのマルチマッチングBBサービスを自宅に導入する必要があり、少々ハードルが高かったのが残念。
グラフィックが非常に美しく、ジャブローの密林、水中戦の濁った視界、宇宙(そら)から見た地球は特に注目してほしい。MSの挙動や仕草もバッチリで、背中のバーニア噴射口のコゲまで表現されている辺りは、ガンダムに対する制作者の愛が感じられる。
BGMと効果音はアニメで使用されていたものと同等のクオリティーで再現度が高く、しかもステージによっては歌入りの曲が流れるという嬉しい演出もある。「哀戦士」「めぐりあい」といったメジャーな曲から「シャアが来る」まで収録されていたのは驚いた。ファンなら涙ものだろう。
前述のコストシステムとMSの性能差で絶妙なゲームバランスが保たれ、総合的にも良く出来たゲームなのは間違いない。その証拠に、本作がゲーセンデビューするや大ヒットを記録し、稼働率は非常に高かった。今でも設置しているゲーセンがあり、マネジメントの面でもいかに優れていたかが伺える。
こういった感じで、バンダイにしては(失礼)やけに完成度が高いな~と思ったら、それもそのはず、開発はアクションゲームの雄・カプコンが手懸けていたというオチがあった。
バンダイめ、やるようになった!(シャアの声で)
この作品は後にZガンダム、SEED、ガンダムvs.ガンダム…と続く人気シリーズとなる。が、ファースト世代の筆者にとってはやはりこの連邦vs.ジオンが一番のお気に入り。
PSPに移植されないかな~と密かに願っているので、今度バンダイに要望したいと思います。
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うおおお!
VSシリーズの地位を確固なものにした、紛れも無い名作ですねー。
個人的な意見としては、開発主導がカプコンだったからいいものになったのかなーと思ってますw
正直、バンダイの開発は・・・(;´∀`)
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このゲームはほんとに良く出来てたと思います。
今までのバンダイ作品を遥かに凌駕す(以下略)
続編のZもまた面白かったですね(´∀`)