A列車で行こう

A列車で行こう
対応機種fc
ハードファミリーコンピュータ
ジャンルシミュレーション
発売元ポニーキャニオン
発売日1991年8月21日

複雑怪奇な操作に悪戦苦闘…。
有名鉄道経営シミュレーション「A列車」がなんとファミコンでご登場!無茶しやがって!!

PCから家庭用ゲーム機まで幅広く制作された鉄道会社経営シミュレーターゲーム。
プレイヤーは経営者となって、何も無い荒野に線路を敷いて鉄道路線を造り、町を発展しつつ収益を増やしていくというもので、かなり古い歴史を持つゲームである。

A列車で行こう
ゲーム開始直後。ほぼ何も無い状態

線路を敷くには資材が必要で、駅を設置するにも資金がいる。列車を運行すれば経費もかさむということで、とにかく限られた資金で色々なことをしなければいけない訳であり、プレイヤーにのしかかる労力はかなりのもの。ましてやファミコン版なので、少ないボタンで数多くのアクションが要求されるために操作が非常に難しい。

ただでさえ頭を使うシミュレーションなのに、加えて複雑な操作スキルも要求されるとあって、開始早々コントローラをブン投げたプレイヤーが全国に何人かはいることでしょう。
まずは説明書を熟読し、セレクトボタンで開く操作説明画面も見ながらジックリと覚えることから始まるといっていいだろう。軽い気持ちでやると火傷します。

操作内容
列車を上に動かす
列車を下に動かす
列車を右に動かす
列車を左に動かす
A列車を右上に動かす
+A列車を左下に動かす
+A列車を右下に動かす
+A列車を左上に動かす
+ABポーズ
+ABマップを上にスクロール
+ABマップを下にスクロール
B夜間の自動運転を止める
スタートボタン資産管理画面(レポート)
スタートボタン+A駅舎を建てる
スタートボタン+ABセーブ
セレクトボタン昼間は操作説明画面(HELP)、夜間はポイント設定
セレクトボタン+A駅舎を撤去する
セレクトボタン+ABINS(線路敷設)・DEL(撤去)の切り替え
コマンド一覧
A列車で行こう
操作方法を覚えよう

マップは3種類あり、ゲームスピードも3種類(SLOW/NORMAL/FAST)から選択可能。
ゲームはほぼ何も無い荒野からスタートし、まずは線路を敷いていく必要がある。

最初につまづくのは異様に難しいA列車の操作で、前述のようにまともに動かすには練習が必要。
おまけに線路を敷く度に資材を消費するため、慎重に操作しないとすぐに「しざいがない」となってしまう。特に斜め移動が難しく、コツとしてはコントローラを手前に向け、右に45度傾けて操作すると若干分かりやすい。
また、線路を敷けるのは昼間だけで、夜間は運行のみ。
考え無しに闇雲に敷くのではなく、最初はとりあえず環状線を造ってみるのがお勧め。

A列車で行こう
レポート画面
A列車で行こう
線路敷設の一例

既設線路に繋ぐ時は45度でないとダメで、尚且つ一度バックしないと完全に線路が繋がらない点に注意。そうしないと列車が進んだ先で線路が切れていて爆発する原因となる。
あと当然ながら直角(90度)には繋げられない。これは現実的に考えても納得ですね。
適当な所でAボタンを押しながらスタートボタンで駅舎を設置する。
一瞬で現れるリーチ棒みたいな駅舎にちょっと吹いてしまった(笑)。
準備が整ったらいよいよ列車を走らせる。

A列車で行こう
列車に引込み線を繋げて運行開始

ここで注意する点は、線路のポイント(分岐点)で列車がどちらに動くのかを設定しておかないと、思わぬ方向に走っていってしまい、行った先で線路が途切れていたらやはり爆発してしまうことだ。
列車はひとたび動き出すとひたすら前に進み、前に別の列車がいてもお構い無しに突っ込んでいくという困ったちゃんなのである。何も考えずに列車を続々と走らせて、全車輌が大破!という大惨事は絶対に避けたい。

そもそも路線が不完全な状態なのに見切り発車出来てしまう鉄道会社に一抹の恐怖を感じる(笑)。
こんな列車には絶対乗りたくないですね。

A列車で行こう
夜間にポイントを設定しておく
A列車で行こう
適当に走らせるとすぐ死ぬ

線路と駅を造って列車を運行させていれば、少しずつだが収益が伸び、町が発展していく。
はじめは赤字でも、効率の良い路線を形成して列車の回転を上げていけば業績は伸びていくだろう。
ただ、口で言うのは簡単な訳で、実際にやってみるとその恐るべき難度に驚愕するはず。

筆者も「鉄道王になる」と息巻いて挑んだまではよかったが、あまりの操作の難しさに一瞬で投げた経緯があるだけに、今回は慎重に攻略に着手。ところが、やはりというかまともに操作出来ないのは相変わらずで、会社経営もへったくれもない状態。

列車を走らせるタイミングがいまいち掴めず、運行2分で爆発。敷きたい所に行っても「ほうがくわるし」とか「ゆるされません」とか言われる始末。思い描いたとおりに線路が敷けないばかりか、資材もすぐに底をつく。
終いにはヤケクソになり、ナスカの地上絵みたいな滅茶苦茶な線路を敷きまくってあえなく爆死!
合掌。

A列車で行こう
変な路線を敷くと爆死の原因になる

このゲームに面白さを見出すには、多角的な視点で経営するセンスとイライラに耐え得る精神力が必要で、それはごく一部のプレイヤーに限られるだろうという結論に達した次第である。
そして、素直に近年出ている続編版をお勧めしたい(笑)。
筆者の腕では一生掛かってもエンディングを拝めないでしょう。鉄道経営って本当に難しいですね。

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