ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦

ゲゲゲの鬼太郎2
対応機種fc
ハードファミリーコンピュータ
ジャンルRPG
開発元トーセ
発売元バンダイ
発売日1987年12月22日

正義の妖怪が再び立ち上がる!
前回はアクションゲームだったが、熱い要望に応え(笑)、ついにRPGになった。

思えば、前作は戦う理由が今一つ分からなかった。そして今回も、やっぱりよく分からないという恐ろしいゲームに仕上がっていた。このゲームが出た頃はRPGブームで、当時はあらゆるジャンルが半ば強引に何でもかんでもRPG化していたという「ドラクエに続け」的な状態だったと言っても過言では無い。そうした中で、本作が誕生したのはある意味必然と言えた。迷える子羊とも言える(笑)愛すべき本作を、可能な限りレビューしてみたいと思う。

ゲゲゲの鬼太郎2

リアルタイムでプレイしていた当時の感想は、ひたすらかったるいゲームというものだった。何がかったるいって、それは恐ろしいまでの戦闘時間の長さである。メッセージスピードの変更が出来ず、鬼太郎も敵側も、アクションがオーバーで非常にタルい。おまけに、敵がこちらの攻撃をかわしやすいことが、更に戦闘時間を引き延ばしている。試しに最初の戦闘時間をストップウォッチで計測したら、68秒でした。長いっす。(´・ω・`)
しかも死んで自宅送りになるというオマケ付きだ。

ゲゲゲの鬼太郎2
死んでもペナルティは無い

この全体的に長い戦闘のおかげで、気の短い人だと、最初の2~3回で耐え切れずにコントローラを投げ出し、二度とやらなくなる可能性が高い。筆者は何とか持ちこたえたが、ファーストインプレッションが重要なゲームと言えるだろう。

ゲームの内容は、神のお告げを受けた鬼太郎が全国を旅し、悪玉妖怪を退治するというもの。猫娘や砂かけ婆といったお馴染みの鬼太郎ファミリーは全員登場する。今回はねずみ男も味方だ。更に、なんとアニメ版キャラクターの天童ユメコまで出るぞ。

スタート地点には鬼太郎の家があり、ここで体力を回復出来る。しばらくはここを拠点にし、レベル上げに精を出そう。お金は存在せず、店も無いのでアイテムは敵からのドロップのみ。結構落としやすいので、ケチらずに使った方がいい。

ゲゲゲの鬼太郎2
ゲゲゲの鬼太郎2

ここで非常に重要な要素、レベルについて解説しよう。このゲームは敵から得られる経験値がショボく、最初は1~2と少ない。しかし、その割には敵が強いというアンバランスな面を持っている。特に中盤だと敵の体力が劇的に増え、倒すのに苦労するにもかかわらず、見返りが少ないという問題があるのだ。よって、どうせ得られる経験値がショボイのなら、弱い敵を早く倒して回転を上げた方が効率が良いのである。序盤は自宅の周りから離れず、ある程度強くなるまで遠出は控えた方が賢明だろう。ちなみに、最高レベルは10で、経験値のMAXは999となっている。

ゲゲゲの鬼太郎2
敵が多い時は逃げた方が無難
ゲゲゲの鬼太郎2
敵に話しかけることも可能

しかし、良い点も無きにしもあらず。逃走の成功率が異様に高いというステキポイントがあるのだ。敵が少しでも強いと感じたら迷わずダッシュ!!かなりの高確率で逃げられる。この点がゲームのモチベーションを維持出来る最大の理由と言ってもいいくらいである。

上記で述べた2点を集約すると……

  • とにかく弱い敵でレベルを上げまくって、レベル上げ以外の敵は無視
  • 各地の城にいるボスだけをピンポイントで狙う戦法が非常に有効

…というか、このゲームをクリアするにはこの方法しかないと思う(笑)。

ヒントが少なく、町で情報収集といったことも出来ないので、どこへ行って何をしたらいいのか分からないという事態に陥りやすい。妖怪ポストの手紙と、各地にいる味方妖怪の情報を頼りに、自分なりにメモを取るなどして攻略に挑もう。くれぐれも途中で投げないように……。

ゲゲゲの鬼太郎2
ねずみ男との会話
ゲゲゲの鬼太郎2
妖怪ポストは貴重な情報源

他に注意点は、妖怪バリアの存在。
ある場所に行くと、見えないバリアに遮られて進めないところが出てくる。

ゲゲゲの鬼太郎2
バリアに触れると…
ゲゲゲの鬼太郎2
画面のちらつきが凄まじい

今風に言うとATフィールドみたいなもので、各地にいるバリアを張っている妖怪を倒せば通れるようになるのだが、それまでは洞窟を抜けてバリアの中に入らなければならない。バリアの中は非常に視界が悪く、目がチカチカするので目薬を用意しよう。おまけに、お世辞にも綺麗とは言えないグラフィックが、バリアのちらつきで更に見にくくなり、抜けてきた洞窟の入口を見失ってしまうと、もはや心眼で探すハメになってしまう。そこだけ注意。

ゲゲゲの鬼太郎2
見落としやすい洞窟入口
ゲゲゲの鬼太郎2
洞窟内は「つるべび」がないと暗い

悪のボス妖怪は色々いたような記憶があるも、残念ながら殆ど覚えていないのが悔やまれる。当時のパスワードも無くなっているので最初から挑戦したが、やはり途中で挫折。
(´・ω・`) へっぽこでスマン。せめてメッセージの表示速度を変更出来れば…(涙)
実は根性さえあればクリア出来るゲームなのだが、筆者は多忙なので(以下略)
……水木先生に怒られそうだ。

ゲゲゲの鬼太郎2
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ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪軍団の挑戦” に対して2件のコメントがあります。

  1. もぐら より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    Bullcatさん
    こんにちは。
    この鬼太郎は投げました。
    急激に難易度が高くなること、成長が恐ろしく遅く、パスワードを間違えました。
    この頃のバンダイは本当にキャラゲーを出しまくって子供心を傷つけてくれました・・・。
    今は良い時代になりましたね。

  2. Bullcat より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こんにちは、もぐらさん。
    最近のバンダイは開発を他会社に委託するようになって、昔に比べれば随分良く(失礼)なりましたね。
    もうすぐPS3で出るドラゴンボール最新作も今から楽しみですよ!

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