MOTHER
対応機種 | |
ハード | ファミリーコンピュータ |
ジャンル | RPG |
開発元 | パックスソフトニカ エイプ |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 1989年7月27日 |
愛と友情の冒険物語。優しい気持ちになれます。
糸井重里氏が脚本・監修を務めたRPG。味のある台詞が面白い。
物語は20世紀初頭の米国の田舎町で起きたある事件に端を発する。それから数十年後、1988年の米国はマザーズディの町はずれに住む「ボク(ニンテン)」が、国中に広がる不思議な事件を解決するため、そして、愛する家族を守るために旅立つというストーリー。ボクにはPSI(超能力)という不思議な能力があり、その力を冒険に役立て、やがて出会う仲間達と共に様々な困難に立ち向かう。
基本に忠実に作られた感のあるRPGで、任天堂製だけあり完成度が高く、今でもオススメ出来る良作。しかもゲーム中の台詞は著名なコピーライターで知られる、あの糸井重里氏の手によるものである。登場人物の台詞は勿論、町の住人一人をとっても、実に人間臭いリアクションが返ってくる辺り、氏のセンスを垣間見られるところが面白い。ギャグあり、涙ありの心温まるゲームとして、今なお人気が高い名作で知られる。
舞台設定が現代の米国というのも、これまでに無かったユニークなもので、それまでのRPGと言えば「剣と魔法とお姫様」が主流だったが、このゲームが出た時は軽く目からウロコだった。「そう来たか」という感じで、やられたなと思ったものだ。現代が舞台で、キャラも少年ということで、武器は野球のバットやフライパン、出てくるアイテムもファーストフード等と、どれもアメリカ流だ。
耳に残るBGMも人気の一つで、アットホームな雰囲気が流れるフィールド曲に、戦闘では米国らしくジャズやロックンロールっぽい曲が流れ、ゲームの雰囲気作りに大きく貢献している。その独特のサウンドは深く記憶に根付いており、大人になった今でも口ずさめる程だ。
そして、本作を語る上ではずせないのはやはりその高い独創性である。印象深いのは、線路を歩いて隣町に行くシーンで、その情景は、同じ米国を舞台とした青春映画「スタンド・バイ・ミー」(1986年 監督ロブ・ライナー)を彷彿とさせる。プレイヤー(筆者)の年代に近いこともあり、こういう演出も心にぐっと来るものがあった。
他に面白かったのはテレポートという超能力。ドラクエでお馴染みの移動呪文ルーラのように、一度行ったことがある町に飛べる超能力だが、成功させるには、一定距離を高速で走り、次元の壁を超えなければならない。この設定はまるで映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年 監督ロバート・ゼメキス)のデロリアンみたいだ。気分はすっかりマイケル・J・フォックスである。恐らく開発者のオマージュではないかと思うが、こういう演出もいまだに心に残っている程、当時はインパクトがあったものだ。
ゲームの流れを軽く説明すると、最初に登場人物の名前と、好きな献立を入力する。名前は設定上デフォルトのものがあるが、任意の名前を入れてもいい。好きな献立はママの手料理として登場するので、真面目に入力しているとプレイヤーの好物がバレる。中古屋で買ったソフトに残されていたデータで、前の持ち主の献立を見ると思わずニヤけたものである。筆者が当時入力した献立は「おちゃづけ」。
いかにも貧乏臭い面が垣間見られた。
ニンテン | 力が強くPSIも使える万能キャラ。喘息の持病があり排気ガスに弱い。 |
ロイド | 科学者肌の少年。PSIは使えないが、頭脳明晰でメカに強い。 |
アナ | 強力なサイキックパワーを持つ女の子。非力で戦闘は苦手なものの、PSIは主人公を凌ぐ。 |
テディ | マッチョな不良アニキ。PSIは使えないが戦闘力が高い。 |
序盤は仲間がいない上に装備も貧弱で、やや高めのエンカウント率もあって苦戦を強いられるが、レベルを確実に上げつつ丁寧に攻略すれば問題無いレベル。全滅するとお金が半減するが、お金は倒した敵の種類と数に応じて、パパからキャッシュディスペンサーに振り込まれるというシステムになっているので、不必要なお金は持ち歩かないのが鉄則。こういうところも現代っぽいですね。筆者はこれでATMの使い方を覚えた。
ゲームでは、各地にある不思議なメロディを集める必要があり、クリアには欠かせない重要な要素。全て集めると一つの「歌」となり、その歌が真実へと導いてくれるのである。このメロディを収集していく過程で、様々なドラマが繰り広げられるのだ。
世界中に広がる怪事件を解決していくボクは、やがて大いなる運命の渦に巻き込まれていく。果たして、事件の真相は何なのか?20世紀初頭に何があったのか?ボクは一体何者なのか……。全ての答えはエンディングで明らかになる。
エンディングまで泣くんじゃない!!
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GBA版をやりました名作中の名作ですよね。
2も納得のおもしろさでした。
実をいうと2のほうを先にやったのですが……。
音楽と世界観が優しいんですよね。
ドット絵だから表現できる世界観だと私は思っています。
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こんにちは、ななくささん。
GBA版とFC版では、音源仕様の関係で微妙に音楽のクオリティーが違うので、機会があれば是非FC版も体験してみて下さい。
私的には、やはりFC版をおすすめしたいです(´∀`)
この世界の雰囲気は本当に好きですね。