検証10 技の威力(ダブルドラゴン II)
誰もやらないようなテーマに敢えて挑むのが信条……検証シリーズ10回目。
今回はダブルドラゴン II(FC)について調査してみたいと思います。
検証テーマはタイトルにありますように、「技の威力」を確認することです。
このゲームは筆者のお気に入りタイトルの一つで、数え切れないほどクリアしたものです。
ダブルドラゴンを知らない諸兄のために説明させて頂くと、ダブルドラゴンとは1987年にアーケード作品としてテクノスジャパンから発売された横スクロール格闘アクションゲームで、近年のベルトアクションゲームの礎と呼ばれる名作として評価が高い作品である。初代アーケード版以降もシリーズ化され、ファミコンほか多機種に移植されて今なお高い人気を誇る。
このファミコン版ダブルドラゴン IIも出るべくして出たゲームであるが、移植にあたりアーケード版とは違うアレンジがなされており、ほとんど別物と言える作品になっている。
ただ、ゲームそのものはファミコン向けに上手くアレンジされて良く出来ており、今やっても面白い。
ゲームは主人公ビリー・リーとジミー・リーの兄弟が双截拳(そうせつけん)という拳法を以って恋人マリアンの仇を討つという内容で、2人同時プレイ可能。次々と登場する悪漢達を拳法で倒しながら進み、各ステージのボス、そして最終ボスを倒せばクリアとなる。
詳しいレビューは今後行うとして、今回の目的である「技の威力」とはなんぞやというところから説明したい。
このゲーム、パンチ・キック等の基本技に加え、掴みからの派生技や必殺技も使える等、多彩な技が楽しめるのが魅力の一つであるが、敵の体力は表示されず、技を当てても実際のところどれくらいのダメージを与えているのかが不明確なのである。そのため、技の種類は多いものの一体どの技が強いのか、パンチとキックは似ているがどちらが強いのかといった数々の疑問が昔から筆者の中で存在していた。
そこで、全ての技の威力を検証し、明確にするべく調査してみました。
方法は、2人同時プレイが出来る点と、プレイヤー同士で攻撃がヒットするモードがある点に着目し、一発一発当てて威力を調べるというかなり地味な作業を実施しました。
まずはじめに確認することは、画面下に表示されている8メモリのブロック。
これは、ビリー及びジミーの体力を表しており、敵の攻撃を受けるとブロックが1つずつ減少していき、全てなくなった状態でダウンすると1機失う。技の威力を検証するにあたり、まずは実験体となるプレイヤーの体力値を確認する。
具体的には、まず片方のプレイヤーを操作してもう片方のプレイヤーを攻撃し、最弱の技であるキックを1発ずつ当てて、体力値の1ブロックが何発で消えるのかを調べる。すると、キック8発で体力値ブロックを1つ失うことが判明。
よってプレイヤーの初期体力は、キック1発の威力を1と仮定した時、キック8発分×8ブロック=64となる。ちなみになぜキックが最弱と分かるのかは、全ての技を当てて体力の減り具合を確認した結果によるものです。
次に、各種技をやはり片方のプレイヤーに当てて威力を確かめていく。
基本技となるパンチ・キック・アッパー・ジャンプキック・ヒザ、そして3つの必殺技を確認してまとめます。掴みからの派生技については、なぜかプレイヤーキャラ同士で掴むことが出来ないので、これだけは敵キャラを利用して調査。
1面の最初に登場するウィリアムスの体力値(難易度:難しい)を調べた結果、21であることを突き止め、これを元に調査します。
さらにおまけとして敵が持つ武器等のアイテムもついでに調べてみました。
本作で特殊なのは、プレイヤー(又は敵)は体力がゼロになっても、ダウンしない限りミスにはならない点。これはつまり、たとえパンチやキックを延々喰らい続けても、倒れない限りは死なないということです。
よって、掴み技を検証する方法としては、ウィリアムスに目的の技(威力を調べたい技)を1発当てた後、投げで一旦掴み状態を解除。その後にキック数発+ダウンキックでウィリアムスがまだ生きているか、それとも死ぬかを確認。生きていればキックの数を1発増やし、調査をやり直すことになります。
これがなかなか手間が掛かり、しかも他の敵の邪魔が入ったりするので結構大変でした。
※各技の威力は、キックを1とした時の比較値です
※コマンドは全て右向き時のものです
基本技
技名 | コマンド | 威力 | 特徴 |
パンチ | A | 2 | |
キック | B | 1 | うずくまり誘発技 |
アッパー | うずくまった敵にA | 3 | ダウン技 |
ジャンプキック | ジャンプ中にAかB | 4 | ダウン技 |
ダウンキック | うずくまった敵にB | 3 | ダウン技 |
ヒザ | 片ヒザをついた敵に接近してA | 2 | うずくまり誘発技 |
掴みからの派生技
技名 | コマンド | 威力 | 特徴 |
掴みからのヒザ | 掴み中にA(3発まで) | 3+2+3 | |
掴みからのヒジ | 掴み中に+A(3発まで) | 3+3+3 | |
投げ | 掴み中にB | 6 | ダウン技 |
アッパーキック | 掴み中に+A | 7 | ダウン技 |
必殺技
技名 | コマンド | 威力 | 特徴 |
龍尾嵐風脚 | ジャンプ頂点間際でAかB | 8 | ダウン技 |
天殺龍神拳 | 自分が片ヒザをついている時にA | 10 | ダウン技 |
爆魔龍神脚 | 自分が片ヒザをついている時にか+A+B | 15 | ダウン技 |
アイテム・敵の攻撃・障害物等
武器・敵の特殊攻撃等 | 威力 | 特徴 |
ブルドーザーの排気ガス | 3 | 障害物 |
ヘリコプターの機銃 | 4 | 敵専用 |
投げチェーン | 4 | 敵専用 |
投げナイフ | 5 | |
手榴弾 | 8 | |
天井から上下するトゲ | 8 | 障害物 |
鉄の棒(殴り) | 2 | |
鉄の棒(投擲) | 14 | |
鉄の棒(敵に接近して投擲) | 27 | |
モーニングスター | 10 | |
ダイナマイトの火柱 | 10 |
以上が、技と各種武器の威力となります。
もしかすると間違いがあるかもしれませんが、概ね目安になると思います。
さすがに細かい敵の攻撃までは調べられなかったので、その点はご了承ください。
この中で最強の威力を誇る技はやはり必殺技で、特に爆魔龍神脚は威力15・飛距離・爽快感と三拍子揃う素敵な技。
当てた時の効果音が気持ちよく、画面半分くらい豪快に吹っ飛ばすので谷や川に叩き落す時にも重宝する。
次に強いのは掴みからの派生技でヒザ(ヒジ)→ヒジ→アッパーキックのコンボ。合計攻撃力は13となかなかの威力。
小気味よく出るので爽快感もあり、アッパーキックと投げはダウンも奪える。谷底に落とす時にもどうぞ。
かたや武器・特殊攻撃部門で意外な威力を誇るのが鉄の棒。
敵の至近距離で鉄の棒を投げる(正確には殴りモーションと投げた棒をダブルで当てる感じ)と、27というとんでもない数値が出た。残念ながら鉄の棒を持つ敵グループを殲滅すると一緒に消えてしまうので、持ったまま行動は出来ないのだが、積極的に狙っていきたい。
今回もいい感じで自己満足を味わえる検証となりました。
( ´∀`)
この結果が果たして役に立つのかどうかは抜きにして、やったことに意義を見出したいと思います。
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これよくやってました。
独特の攻撃SEと重さが心地よかったですね。
技ごとにそんな細かい威力があったとは知らなかった(笑)
ひたすら龍尾嵐風脚をやってた記憶しかない・・・。
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PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
このゲームでは効果音が果たす役割が大きいと思います。
必殺技がヒットした時の爽快感は格別です。
自分は4面のジャングルにある川に敵を落とすのが好きでした。(´-`)