#5 ロボット降臨
かつて、ファミコンに接続して動作する夢のロボットが存在した。
だが、その類まれなるオーバーテクノロジーの灯火は時代の風によって打ち消され、その存在は伝説となった…。
筆者の実家倉庫に眠っていたロボット。
奇跡的に箱入り状態で発掘された、激レアな一品。
対応ソフトは『ブロックセット』と『ジャイロセット』の2本で、ゲーム画面でロボットの動作を指示すると、それに連動してロボットが動くという仕組みになっている。付属のブロックをロボットに掴ませて、別の場所に移して遊ぶのだ。当時からこういう先進的な遊びを提言していた任天堂のチャレンジ精神には頭が下がります。
コイツが我が家にやってきた時のことはよく覚えておらず、いつの間にか居たという感じでした。当時お子様だった筆者にとって、ブロックを掴ませるだけでも至難の業であり、ろくすっぽ触ることなく投げ出した記憶がある。思えばもっとやっとけばよかったな~と少し後悔。♪今は~もう~動かない~ ファミコンのロボット~♪と、大きなノッポの古時計の替え歌を口ずさんだものでした。残念ながら、もう起動しないのが悔やまれます…。
それでも、素敵な使い道を思いついた。インテリアである。
よく見ると愛嬌あるそのお姿は、きっと我が家の住人の一人となって、思い出という目に見えないモノを掴んでくれていることだろうという想いを胸に、暖かく見つめている自分がいた。( ´―`)