消えたプリンセス

対応機種
ハード	ファミリーコンピュータ ディスクシステム
ジャンル	アクションアドベンチャー
発売元	イマジニア
発売日	1986年12月20日

攻略本は必須！
理不尽難解系アドベンチャーの代表的ゲーム。
ディスクユーザーには知られた存在。

ラビア国のキララ王女と五種の神器が行方不明となり、小林刑事が捜査するというストーリーのアクションアドベンチャー。イメージキャラクターの富田靖子が歌うイメージソング、それにドラマが収録されたカセットテープが同梱されていたことで話題となった不思議ゲームである。

謎解きはノーヒントに近く、攻略本がないと自力ではほぼ無理。記憶に残っているのは、攻略本を探しに本屋へ行ったことと、町中で発砲出来るハチャメチャさとマツタケ狩りくらい。富田靖子さんのポスターがついていたのも謎仕様だ(笑)。

ゲームはいきなり横スクロールの地下通路から始まり、ネズミに気を付けながら金を拾いつつ出口へ向かう。無事に辿り着けば警察署の正面からスタートする。

基本は聞き込みをメインとしたフラグ立てで、終始、情報収集に徹することになる。
マップが広いうえにほとんどの家屋に入れるため、やってみるとなかなか大変。あまり良くない操作性も相まって、プレイヤーには謎解きスキルの他にもイライラに耐え得る精神力が要求される。

最初から何をしていいのか分からないと思うかもしれないが、まずは落ち着いて周囲の家々を訪ね歩いて聞き込みをしよう。一見何の脈絡もない情報ばかりだが、重要なヒントが巧妙に隠されていることが多く、とにかくやたらめったら聞き込んでいれば、いずれ何かが見えてくるものがある。
大事だと思える情報はメモし、丁寧に調べていく必要がある。

しかし、このゲームには時間の概念があり、夜になると眠らないといけない。まずは寝床となる宿舎を確保するのが先決だろう。ホテルは有料で高額なため、毎晩泊まっていると経済的に苦しい。
そこで、警察署から西に2画面ほど行った先のことぶき荘で家賃を払い、ここを拠点にするのがお勧め。
「いいえ」を選ぶと大家に殴られて大ダメージを受けるので注意。

町の中では一般市民の他に、時々ギャングが出現する。いかにもな見た目で足が速いので、すぐにそれと分かるだろう。縦軸か横軸が合うと猛烈に弾を撃ってきて、ぼやぼやしてると瞬殺される。すみやかにスクロールアウトで消すか、待ち構えて早めに撃ち殺すかして対処しよう。その際は市民を誤射しないように。時々出る幽霊に触れるとダメージを受けます。

ギャングの攻撃を喰らったり、市民から殴られたり、バイトをしたりすると体力が減少。瀕死になると足が遅くなり、発砲もろくに出来なくなり大ピンチとなるので、適当な飲食店で回復させよう。
特に残り体力が少ない状態でバイトをやり過ぎると、そのままあの世に逝く可能性が高い。残体力には常に注意しつつ、無理な戦闘や労働をしないのが鉄則。

建物に入って怪しい人物だったら、相棒の小次郎丸（犬）に匂いを嗅がせ、臭かったら「逮捕する」で捕まえられる。
警察署で金一封が貰えるので積極的に調査するとよい。
コマンドは建物に入った時にセレクトボタンで開ける。

謎解きが難しい…というよりは理不尽極まりないといった感じだが、先に進むためにはひたすら聞き込むしかなく、後は柔軟な思考力が求められる。しかし、それでも普通は解けないっていうレベルの謎があるので非常にやっかいである。

筆者はあまりの難しさに「ふざけんな！」とヤケクソになり、市民を射殺しまくって電源を切り、その後二度とやらなかった記憶がある。(；´∀`)

「この町には大きな十字架がある」とか「ロザリオ」とかいう断片的な情報だけで、「十字路で野宿する」という解答にたどり着いたプレイヤーが果たして全国で何人いたのか……。

エンドレスな聞き込み、理不尽な謎解き、全く変わらないBGM、富田靖子（関係ない）…。
こんなんでクリア……出来るもんならやってみろ！！(；´д`)