必殺道場破り

必殺道場破り
対応機種fc
ハードファミリーコンピュータ
ジャンルアクション
発売元シグマ商事
発売日1989年7月18日

誰が最強か教えてやる!
タイトルの通り、道場破りをテーマにした数少ないゲーム。
自分の周りは全員敵!

武術が盛んなとある国。
この国では数多くの武術道場が自分の門戸を拡大させようと、日夜勢力争いを繰り広げている。
数多の強者がひしめく中、体力の無い弱小道場は淘汰され、最終的に生き残ったのは12の流派のみ。
ここから武術の頂点を巡る壮絶なサバイバル戦が幕を開ける!

必殺道場破り
必殺道場破り

プレイヤーはある武術の道場主となり、自分以外の道場を全て軍門に下すという途方も無い目標を掲げ、熾烈な戦いに身を投じるという、そこかしこにB級香港映画っぽい空気を漂わせる稀有なゲームである。広大なバトルフィールドを進んで敵と戦い、修行を繰り返しながら勢力を拡大していくのだ。

必殺道場破り
勢力は刻一刻と変化する
必殺道場破り
道場を守りながら修行する

プレイヤーはまず自分の名前を入力し、空手・少林寺・太極拳のどれかを選択する。
流派は全部で12あるが、実際に選べるのはこの3種類のいずれかのみ。
どれを選んでもさほど性能に違いは無いので好きなものをチョイスしよう。
準備が整ったら自分の道場前からゲームスタート。

基本は横スクロールのフィールド探索系アクションで、あちこちにいる流れ者と戦いながら己を鍛え、敵勢力の道場に乗り込んで道場主を倒すのが大まかな流れとなる。もちろん、道場にいきなり乗り込んでも返り討ちに遭うので、まずは修行を積むことから始めよう。

必殺道場破り
道場付近には酒場、武具屋、民家等がある
必殺道場破り
酒場で情報を得る
必殺道場破り
療養所で回復できる(有料)

自分の道場で「しゅぎょう」コマンドを実行すると、たいりょく・こうげき・ぼうぎょ・うでまえの各種パラメータにポイントを配分可能。こまめに鍛えたいところだが、一度実行すると次の戦闘後までは修行不可。外で敵と戦った後に再度道場で修行しよう。

「くんれん」コマンドは弟子に稽古をつけて強化するもので、敵に道場を襲われた時の抑止力になるが、その時は急いで帰ればいいだけなので、別に実施しなくても問題無い。
自分の修行を優先させた方が結果的に楽になる。

敵はたくさん倒す必要は無く、実は1人でも倒せば再び修行コマンドを実行出来る。
流れ者を倒す→道場で修行→流れ者を倒す→道場で修行……と繰り返せば比較的短時間で強くなれる。
序盤は体力が少なく死にやすいので、体力をメインに上げていくといい。
ちなみに修行はスタート地点の道場でも、制圧した敵道場でもどこでも可能。

必殺道場破り
なぜか欧米風の主人公
必殺道場破り
まめに修行するとよい

フィールドで敵と出会うと、その場で試合※が始まる。
※1~2本勝負で体力をゼロにすれば勝ち
アクションはパンチとキックだけで動きは少々硬め。
リーチの長いキックを置いておくように出すのが基本で、パンチは忘れていい(笑)。

立ち技の性能が微妙で小手先のテクニックで技を当てるのはなかなか難しいが、ジャンプキックが割と有効。
キャラ1人分の間合いを取り、昇り蹴り(十字キー斜め上+B連打)を出すと比較的よく当たるので、これを基本戦法に立ち回ろう。背が低い敵だと昇り蹴りが当て難いが、その場合は小ジャンプで懐に飛び込んで蹴りを出すとよく当たるぞ。体力が減り、身の危険を感じたら画面端まで後退すれば逃げられる。

必殺道場破り
流れ者と遭遇すると試合になる
必殺道場破り
一度倒せば二度と現れない

必殺道場破り
流れ者に勝利して…
必殺道場破り
金を巻き上げる

12の流派は、太極拳、剣道、少林寺、鎖鎌、棒術、ムチ、居合斬り、手裏剣、棍棒、二刀流、空手、ヌンチャクとかなり個性的なものが揃う(中には武術と呼べるか怪しいものもあるが…)。

各地には12の道場があり、道場破りに成功すると相手が修めていた武術を奪えるという、意外と(失礼)斬新なシステムを採用している。勢力争いは敵同士でも行われ、時間が経つにつれて少しずつ勢力図が変わって来るので、定期的に来る弟子の報告でこまめに確認しておこう。

必殺道場破り
時々、弟子が報告に来る
必殺道場破り
頻繁に来ると少しウザイ(笑)

ゲームを攻略するに当たり、筆者がお勧めしたいポイントは、真っ先に手裏剣道場を潰すことだ。
手裏剣は12流派の中で唯一飛び道具を使える武術で、これがことのほか強力。

このゲームはアイテムや必殺技といったファクターは一切無く、試合は純粋な殴り合いのみ。
しかも道場破りをする場合、その道場の弟子、師範代、道場主を全て一人で倒さなければならず、どうしても多勢に無勢状態を強いられるため、いかに体力を温存しつつ相手を倒すかが課題となる。

そういう点で言うと、接近せずに攻撃出来る飛び道具の効果は絶大で、極端な話、これさえ会得すればこのゲームはクリアしたも同然である。

相手が誰だろうと、遠距離から手裏剣のしゃがみ投げを繰り返していればほぼノーダメージで倒せるようになり、攻略が物凄く楽になる。最初に手裏剣道場を破る時が少し難しいが、修行を徹底的に積んでから挑み、勝てない場合は更にテコ入れして粘り強く攻略しよう。

このゲームの魅力は、何といっても道場主たちのリアクション。
当人達は大真面目なのだろうが、カタコトで時代錯誤な台詞回しに何とも言えない味がある。
自分の弟子に知恵を貸せと相談しても「修行したら?」と冷たく返され、「そうか分かった」と納得する師匠はマジなのか天然なのかマヌケで笑える。

必殺道場破り
試合前の会話が楽しい
必殺道場破り
「出口」の看板が目立つ(笑)

必殺道場破り
弟子に相談するが…
必殺道場破り
うむ、ごもっとも!

世間ではク○ゲー認定を受けていようが、食わず嫌いせずにじっくりやってみると意外と面白い(かもしれない)。
少なくとも筆者はこの世界観が好きです。
序盤の壁を乗り越えると結構楽しくなるので、是非12流派統一を果たして頂きたい。押忍!

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